【重要なお知らせ:当社を装った偽サイトにご注意ください】

ライフスタイル

2025.03.02 18:00

幸せな関係があるのに「つい浮気」をしてしまう、4つの理由

Shutterstock.com

 4. 無意識の自己破壊

なかには、不幸だから浮気をするのではなく「自分は幸せに値しない」と信じ込んでいるために浮気をしてしまう人もいる。混沌としたり感情が不安定な環境で育った場合、健全で安定した関係そのものが落ち着かず、むしろ不安を感じることがある。安定を受け入れる代わりに「どうせいつか壊れるのだから」と先回りして破綻を引き起こそうとするのだ。

2010年に発表された愛着形成と感情的虐待に関する研究では、幼少期に拒絶や支配、敵意などを経験した人は、不安定な愛着スタイルを発達させやすいことが示されている。そうした背景から感情調整が難しくなり、否定的な自己認識を抱き、親密さを維持する能力が阻害される。幼少期に愛情が予測不能だった場合「幸せは一時的」「愛には必ず裏切りがある」「安定は長続きしない」といった思い込みが刷り込まれている可能性が高い。

その結果、満たされた関係にいる自分をむしろ居心地悪く感じ「いつか破綻が来るはずだ」と身構えるようになる。浮気はここで無意識の防衛機制として働き「やはり関係は壊れるものだ」という内面化された信念を証明しようとする手段になり得る。自ら幸せを壊すことで、その結末をコントロールしていると感じられるからだ。

このパターンを断ち切るためには、まず自己認識を高め、過去の愛着の傷を癒やす必要がある。もし「うまくいっているときほど相手を遠ざけたくなる」と感じるなら、自分に次のように問いかけてみるとよい。

・「関係における幸せを素直に信じるのが難しいのではないか?」
・「何の根拠もないのに、破綻を前提にしていないか?」
・「過去の恋愛や幼少期の経験を繰り返していないか?」

浮気の背景を理解することは、行為そのものを正当化するわけではない。しかし裏切りがすでに起こった場合には「なぜ起こったのか?」だけでなく「ここからどうやって成長するのか?」という問いが最も重要になる。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事