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2025.02.27 12:30

滞在先は安全? 海外旅行のプロが教える危険情報の集め方

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公的機関が提供する旅行関連の情報の多くは、滞在先に潜むすべてのリスクについて教えてくれるものではない。それらの情報で、本当の危険性について知ることが難しいのは確かだ。そして、米国をはじめ多くの国の人が旅行を計画する春休みが近づく今、旅行を巡る状況がかつてないほど悪化しているのも事実だ。

危険性が高い場所についての情報は適切に伝えられていないだけでなく、隠されている場合もある(実際の体験から、それが事実だと知っている人もいる)。

医療搬送サービスを提供する米Flying Angelsのマネージング・ディレクター、ボブ・バチェラーは、安全性に関する状況をあらかじめ把握しておくことは難しいと話す。だが、大半の旅先は、「どこで何をするか」によって、安全にも危険にもなるという。つまり、「安全な地区も、避けるべき地区もある」ということだ。

では、あなたが訪れようとしている都市が安全なのかどうか、知るためにはどうすればいいだろうか。また、安全な都市の中でも避けておくべき地区は、どのように確認するのがいいのだろうか?

幸い、見知らぬ土地で安全に過ごすための情報は、インターネットでも入手可能だ。だが、目的地の安全性について詳しく調べるため、世界中を飛び回る経験豊富な旅のプロや、セキュリティの専門家たちが勧める方法には、以下のようなものがある。

公的な情報:「使い方」がポイント

元中央情報局(CIA)のエージェントでサイバーセキュリティー企業、ONE.61 Cyber​​の会長であるデイル・ベンドラーが注意を促すのは、公的機関が発する情報は国を問わず不正確だとして悪評を買っているほか、「犯罪はない」ことにする傾向にあるということだ。

「米国大使館がインターネット上で発信する安全情報でさえ、正確ではない可能性があります。大使館のウェブサイトに掲載された自国についてのネガティブなコメントに、所在国側が抗議してくるためです──自国のビジネスに悪影響だと主張するのです」

だが、それでも公的機関の情報は、役に立たないわけではない。地元警察などのウェブサイトには、犯罪に関するより詳細なデータが掲載されており、そうした情報から、問題に巻き込まれやすい場所を特定できる可能性がある。また、観光局は危険情報を積極的に伝えようとはしないものの、批判的な目を持ってみれば、価値のある情報を提供しているという。

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編集=木内涼子

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