さらに、食事の内容も大切だ。朝昼晩の食べるタイミングによって摂るべき食材が異なる。まずは朝食。夜に眠くなってスムーズに入眠するためには、セロトニンがメラトニンに変わることが重要なのだが、そのためには、セロトニンの材料となる必須アミノ酸トリプトファンを多く含む納豆やヨーグルトなどの発酵食品を取り入れる。ほかにも、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンを合成するビタミンB6を含むイワシや鮭がおすすめとのこと。
昼食は、食後に眠くならないよう血糖値を上げる炭水化物を控えめにして、良質な睡眠を促すトリプトファンを含むたんぱく質、野菜などの繊維質をバランスよく取り入れる。ベジタブルファーストで血糖値の上昇を穏やかにすることも大切。丼物よりも定食のほうがお米の量を調整できるのでおすすめ。

夕食は、お酢、カプサイシン、GABA、タウリンを摂る。お酢は消化吸収を穏やかにして血糖値の上昇を緩やかにする。唐辛子やキムチに含まれるカプサイシンは、寝る前に体温を高めてくれる。またキムチには副交感神経を優位にするGABAも含まれている。ただし、辛すぎるものは交感神経を刺激してしまうので注意。イカやタコなどの魚介類に多く含まれるタウリンは深部体温を下げ、さらに睡眠を調整する因子(CHRM1、CHRM3)を増やして安定した睡眠を助ける。魚の皮や軟骨に多く含まれるグリシンも、体温の調整や睡眠の質を向上させる。魚を皮ごと食べれば、タウリンとグリシンが同時に摂れるので、神経疲労、肉体疲労の回復にも役立つ。
また、入浴後は水分補給で副交感神経が優位になりリラックスできること、夕食時の適度な飲酒はリラックス効果があってよいが、寝る前に飲むと筋肉が緩んで睡眠時無呼吸症を招く恐れがあるためNG、寒い日は布団から出たときにヒートショックを起こさないようタイマーで暖房を入れておくなどの注意点をあげている。


