経済・社会

2025.02.26 08:15

インパクト・エコノミー、時代の転換点に「入口」をつくるために

河合:まずは母数を増やす目的として、業界の次のリーダーに成り得る方々に登壇という形でスポットライトをあてることを意識している。この領域は、概念が普及している東京都市圏だけでなく、自然資本等を豊富に有する日本全国からの方が事例を作りやすいはず。だからこそ、インパクト・エコノミーの好事例を全国から発掘し、スポットライトを当てて業界の輪郭を可視化して伝えることが重要だと考え、総勢35のセッション・157名の登壇者にお声がけしカンファレンスを企画した。

5年後、10年後と、業界が成熟するにつれ、私たちの役割も変わっていくはずだ。しかしその中でも民間起点の有志で集っている私たちが最優先すべきは、市場経済の力学の中では取りこぼされてしまう傾向が高い論点に、皆さんが関心を持ってもらう場をどうつくるか、ということ。既に、グローバルではスタートアップの主役として「インパクト」という考え方もある。目指すのは、社会課題という言葉から連想される慈善色を良い意味で払拭し、「インパクト」の領域の、多面性・複雑性・魅力を伝え、彩り豊かな世界をつくることだ。今はそのためにも「入口」が最も重要になると考えている。

河合将樹◎社団法人IMPACT SHIFT代表、UENRI代表
ETIC.の起業家育成プログラムの運営を経て、株式会社UNERIを創業。その後SIIFでインパクト投資ファンドに従事。2024年に業界最大規模のカンファレンス「IMPACT SHIFT」を開催。現在は事業会社側で非財務価値を事業成長に編集する専門家を増やす研修事業「インパクトオフィサーの学校」を展開中。Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2024選出。(写真中央)

菅家周平◎Ridilover
大学卒業後、新卒でRidiloverに参画。上場株式を対象とした「コモンズ・インパクトファンド」のIMMを担当する傍ら、大手企業のインパクト目標の策定支援等にも携わる。大学在学中はNPO法人アイセック・ジャパンの代表を務めた他、社会的事業に対する資金面・経営面での支援を行う一般社団法人ソーシャル・インベストメント・パートナーズでインターンにも従事。(同右)

木暮里咲◎STYZ
幼少期をアメリカ・インドネシアで過ごし、帰国後ボランティアやNPOの活動に興味を持つ。インターンでの1年を経て新卒でSTYZに入社。同社が運営する寄付プラットフォームサービスSyncableにて、ファンドレイザーとして非営利団体の伴走支援業務に従事。環境や社会に配慮した公益性の高い企業に与えられる国際認証「B Corp」の取得を2社にてリード。(同左)

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