2025.02.28 16:15

ネコがクルマのエンジンルームに居る問題 暖かくなる季節ほど要注意

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ネコが車のエンジンルームに入り込むトラブルをよく耳にする。JAF(日本自動車連盟)も折あるごとに、エンジンをかける前のネコの確認を訴えている。昨年10月の1カ月間で、JAFに寄せられた車に入り込んだネコの救助要請は28件あり、そのうち8件はエンジンをかけてから気づいたというもので、危うく大惨事になるところだった。こうしたトラブルは寒い冬に多いように思われるが、じつは本当に注意すべきは、暖かくなるこれからの季節だ。

コタツの中のような狭くて暖かいところが大好きなネコは、エンジンの熱が残っている駐車中の車のエンジンルームに入り込むことが多い。知らずにエンジンをかけると、ファンやベルトにネコが巻き込まれる危険があり、車もダメージを受ける。こうしたトラブルは寒い冬に多いように思いがちだが、2023年12月の救助要請は24件と10月とそう変わらない。それどころか昨年6月は381件と、12月の15倍以上にものぼっている。

それと言うのも、車は暖を取るためだけでなく、出産にも適した環境であるため、春から初夏にかけての繁殖期に急増するというわけだ。そこでJAFでは、エンジンをかける前に3つの「猫チェック」を提唱している。ボンネットをやさしく叩く、耳をすませる、気配を感じたらボンネットを開けて確認する、というものだ。

何度も耳にしているかもしれないが、これからの季節がピークになるため、とくに外に車を置いている人は気をつけてほしい。日産でも、車に乗る前にボンネットをバンと叩く「猫バンバン」の実施を推奨している。

また、JAFに寄せられる救助要請には、ネコだけでなく小鳥やネズミやヘビの場合もあるということで、とにかく1年中気をつける必要がある。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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