改善の余地
ヘッドライトは、ハイビームを消した状態でも眩しすぎて、わざとそうしていると思った対向車のドライバーがライトを点滅させて抗議してきたほどだ。違います、このトラックのせいです。ごめんなさい。また、これほど(法外なほど)高価なクルマなら、キーを持って近づくだけでロックが解除されるスマートキー機能が装備されて然るべきだが、ハマーEVにはそれがない。
安全装備と安全性評価
ハマーEVの安全装備には、複数のエアバッグ、スタビリティコントロール(横滑り防止装置)とトラクションコントロール(駆動力制御装置)などが含まれる。さらに、前方衝突警告装置、自動緊急ブレーキ、ブラインドスポットモニタリング(死角となる斜め後方の車両を検知する)、リアクロストラフィックアラート(後退時に車両の後方左右より接近する車両を検知する)などの先進安全技術も搭載されている。現時点では、2025年型ハマーEV 3XピックアップはIIHS(米国道路安全保険協会)による安全性評価テストをまだ受けていない。
保証
3年または3万6000マイル(約5万8000km)までの新車保証に加えて、5年または6万マイル(約9万7000km)までのパワートレイン保証、8年または10万マイル(16万1000km)までのバッテリー保証、そして5年または6万マイルまでのロードサイドアシスタンスサービスが付く。
結論
確かにかなり高価だが、ガソリンを大量に燃やす罪悪感なしにこの巨体を走らせることができる。
追記
テスト最終日の夜、零下11度という気温の中でヒーターが不具合を起こしたため、私は40マイル(約64km)ほど走ってから、また40マイルほど走って戻った。ステアリングホイールとシートに内蔵されているヒーターは機能していたが、私の鼻は凍え、履いていたジーンズと足は氷のように冷たかった。試乗車には試作車が使われることがあり、ちょっとした欠陥は予期されるものだが、10万ドル(約1440万円)を超えるクルマで真冬にヒーターが効かないというのは、ひどく不快な仕打ちだ。
(forbes.com 原文)


