2025.04.26 12:00

【試乗記】GMC ハマーEV 3X「ガソリンを燃やす罪悪感なしに乗れるハマー」

GMCハマーEV X3。写真はSUVモデル。ボディカラーは「アフターバーナー」と呼ばれる3層コートペイント。オプションの「エクストリーム・オフロード・パッケージ」装着車(GMC)

GMCハマーEV X3。写真はSUVモデル。ボディカラーは「アフターバーナー」と呼ばれる3層コートペイント。オプションの「エクストリーム・オフロード・パッケージ」装着車(GMC)

これは我々がずっと必要としていたけれど、必要であることに気づかなかったハマーだ。

「ハマーEV 3X」のメーカー希望小売車両価格は10万4650ドル(約1500万円)からと高価だが、「ハマー」という言葉に胸が躍る人にとっては、ガソリン1リットルあたり4kmも走らなかった2002年型「ハマーH1」がそうであったように、価値があるかもしれない。私はそうだった。

現行モデルはどこが変わったのか?

バッテリー技術が改良され、航続距離(満充電で走れる距離)が推定367マイル(約590km)に向上した。こんにち、これは驚くべき数字だ。インフォテインメントシステムのソフトウェアもアップグレードを受けた。また、ボディカラーの新色もいくつか追加された。

GMC ハマーEV(GMC)

GMC ハマーEVにはSUV(左)とピックアップトラック(右)がある。(GMC)

外観

過去のハマーよりも凶暴な印象は薄れたが、その主な理由は「電気風味」のフロントエンドのためだ。行儀の悪いグリルは必要ないが、なんとかハマーらしい生意気な顔に仕上げられている。最低地上高はかなり高いので、着座位置も高い。独特なLEDによってボディがシャープに見える。オプションの「エクストリーム・オフロード・パッケージ」にはオフロード用タイヤが含まれる。

車内

心地よく高級な素材が使われている車内は、5人の平均的な体格の大人が快適に座ることができるだろう。インフォテインメントディスプレイは巨大で、車内のアンビエントライトは好みに合わせてカスタマイズできる。着脱可能なパノラミックサンルーフは、試乗した日には気温が氷点下3度だったので装着したままだったが、夏が来れば屋根を開けて爽快なドライブが楽しめるだろう。収納スペースは豊富に用意されており、荷室や広々とした荷台も備わる。

GMC ハマーEV(GMC)

GMC ハマーEVのフロントシートからの眺め。巨大なディスプレイが備わる。(GMC)

モーター

ハマーEV 3Xには3基の電気モーターが搭載されており、合計で最高出力1000馬力と1万1500lb-ft (約15600Nm)の最大トルクを発生し、停止状態から60mph(約96km/h)まで3秒ほどで加速できる。GMの試算では一度の充電で367マイル(約590km)の距離を走行可能だという。大部分の急速充電インフラにも対応している。

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翻訳=日下部博一

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