AI

2025.04.22 09:00

6割がAI利用で「疑う力が抑制される」傾向に 均質化の罠にハマらないためのAI活用法

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AIは「批判的思考」を強化できるのか

AIが批判的思考に与える影響は、ネガティブなものだけではない。AIは適切に使用されれば、ユーザーに対してより洗練された論理的思考を促す。そして、ユーザーは分析スキルを強化できる。

専門職に従事する人たちの一部ではAIを、別の視点を探ったり、異なる論点の思考実験や思考プロセスの洗練のために用いる動きもある。

重要なのはAIとのやりとりにおいて、思慮深いアプローチを培うことだ。これはコンテンツを受動的に消費するのではなく、積極的なエンゲージメントを育む手法だ。

AIを効果的に活用する方法としては、以下のようなものがある。

・より深い探求を促進する:AIの論点をそのまま受け入れるのではなく、複数の視点を検討し、批判的な評価を促すために活用できる。

・学習やスキル開発を強化する:AIによる生成物を分析することで、知識労働者は自身の専門知識や意思決定能力をさらに磨き上げられる。

・判断能力を損なうことなく、効率性を向上させる:AIを人間による監督に取って代わるものではなく、人間の判断を補助する形で用いること。それによって仕事の流れを効率化しつつ、独立した思考を保持できる。

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「人間を補助するツール」としてのAIへ

「AIのアシストを受けた批判的思考」の未来は、各企業や個人がこの変化する状況にどう対応するかにかかっている。AIの開発者は、ユーザーに生成AIによる情報を鵜呑みにするのではなく、疑問を投げかけ、確認することを促すシステムを設計する責任を自覚すべきだ。

各企業も、AIを使って働く従業員のトレーニング方法を見直し、人間による判断や継続的学習の重要性を強調する必要がある。

根本的に言えば、AIは批判的思考の敵と決まっているわけではない。また、AIは批判的思考を必ず手助けしてくれるものでもない。その影響は、ユーザーが仕事の流れにAIをどう取り込むのか、どう関わっていくかによって変わってくる。

今後の課題はAIに抵抗することではないし、AIを「独立した思考」の代替物とすることでもない。AIが、人を補助するツールになるよう万全を期すことが必要だ。

forbes.com 原文

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翻訳=長谷 睦/ガリレオ

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