ローンチ当初から予告していた、スタンバイ画面に表示する通知スタックの一番上に「優先通知」を要約して表示する機能も始動する。そしてiPhoneとiPadから先行対応してきた写真アプリの「メモリームービー」がMacでも使えるようになる。
iPhone 16モデルに限定されるが、カメラコントロールボタンの長押し操作で、Apple Intelligenceの「ビジュアルインテリジェンス」が使える機能もある。例えばiPhoneのカメラでアパレル商品やインテリアを撮影して、同じものが売っているECサイトやショップを探したり、レストランのメニューや街頭広告に書かれている外国語のテキストを画像から翻訳するような使い方ができる。他社のプロダクトに例えると「Google レンズ」のような機能だ。こちらもiOS 18.4ベータから日本語環境で使える。

ChatGPT連携によりできること
SiriとOpenAIが開発するチャットボットAIのChatGPTと連携についても、現状できることと今後の展開に関する見通しを触れておきたい。「Apple IntelligenceとSiri」の設定から、「ChatGPT」の拡張機能をアクティベートすると、Siriで少し込み入った内容の検索を行った時に、Siriの方から「この続きはChatGPTで調べようか?」と聞いてくる。ユーザーが所有するChatGPTのアカウントにサインインして、ChatGPTの有料プランに登録していればApple Intelligenceからアクセスして、より精度の高い検索も行える。
アップルは独自のApple Intelligenceの利便性を、ChatGPT以外のAIモデルと結び付けて拡張させる計画を2024年の世界開発者会議WWDCでも伝えた。アップルはその際の条件について「他の生成AIモデルと連携した時に、使い勝手がアップルの求める品質基準をクリアすること」を挙げている。直近のOSアップデートではChatGPT以外のAIモデルに拡張対応はないようだが、引き続き動向を注目したい。
