1. 白衣の象徴的な意味が重要:被験者が、医師の上着として白衣を着用したところ、持続的注意が大幅に向上した。しかし、同じ白衣を画家の上着として着用した場合、目立った効果はなかった。
2. 白衣を着用せずに見るだけだったり、白衣であると認識するだけでは不十分:白衣の効果は、被験者が実際にこれを着用し、正確さを求められる職業と関連づけた場合のみ確認された。

ドーパミンドレッシングの概念は着衣認知と密接に関連しており、どちらも、服装が自信や行動に与える大きな影響力を浮き彫りにしている。特定の職業に関連づけられた白衣を着ることで、集中力や注意力が高まるように、例えば元気が出る服、自信を持てる服、リラックスできる服を選ぶことは、私たちのマインドセットに強い影響を与える可能性がある。
明るく大胆な色、体にフィットする服、個人的な意味合いを持つアイテムなど、自分と共鳴する服を選ぶと、自信が少し高まり、よりポジティブな精神状態になる準備が整う。これが波及効果を生み出し、私たちの行動が変わる。仕事のプレゼンであれ、運動であれ、社交の場であれ、課題に取り組む能力と意欲が高まったように感じられるだろう。
2. 服の選択で気分をコントロールできる
『Global Scientific Journal』に発表された研究は、服は単なる外見の問題ではなく、自信の構築、気分のコントロール、自己表現のための心理的なツールとして機能するという考えを裏づけている。さらに、国際デザイン学会連合で発表された研究は、色や質感、フィット感、スタイルといった衣類の主要な特徴が、4つの心の状態とどう関係しているかを検証している。結果は以下のとおりだ。
・緊張:かっちりしたフォーマルな服、あるいは硬い生地でできた服はしばしば、緊張感や不安感と結びついていた。
・陽気:明るく鮮やかな色や、遊び心のあるスタイル、カジュアルなスタイルは一般的に、楽しい気分と関連づけられていた。
・陰気:暗い色の重厚な生地や、落ち着いた色合いは、悲しみや憂鬱さと同調しているように見えた。
・リラックス:ゆったりした着心地の良い服や、柔らかい生地はしばしば、リラックスした状態と結びついていた。
気分を高揚させる鮮やかな色、自信を高めてくれるフィットしたアイテムなど、私たちが着る服には、マインドセットを変える力がある。ドーパミンドレッシングは、気分を高め、自己認識を向上させる服装を推奨することで、この力を引き出そうとしている。
力強さや喜び、安心を実感できる服を意識的に選ぶことで、ファッションの心理的な恩恵を享受し、感情をコントロールしたり、自信を高めたりすることができる。