WeRideの株価は、18日の上昇に先立ち、14日金曜日にも83%の急騰を記録したが、これは米証券取引委員会(SEC)への提出書類でエヌビディアが170万株の同社株を購入したことが明るみに出たためだった。WeRideの株価は、14日以降に2倍以上に急上昇し、時価総額は110億ドル(約1兆6600億円)に達した。
中国やアラブ首長国連邦(UAE)、シンガポール、米国で自動運転走行のライセンスを取得したWeRideは、2024年10月28日に、米国預託株式(ADS)1株あたり15.5ドルでナスダックに上場した。同社の投資家には、中国の電動バス供給企業の鄭州宇通集団や上海の投資会社の啓明創投(Qiming Venture Partners)、さらにルノー・日産自動車・三菱自動車の戦略的ベンチャーキャピタルファンドであるアライアンス・ベンチャーズが含まれる。
WeRideの取締役には、フォーブスのミダスリストに選ばれた啓明創投の創業パートナーの鄺子平(デュアン・クアン)が名を連ねている。
2017年設立のWeRideは、広州市に本社を構えている。同社の7.6%の株式を保有する創業者でCEOのトニー・ハンは、2007年から2017年までミズーリ大学の電気・コンピューター工学部で准教授を務めたほか、2014年から2017年にはバイドゥの自動運転部門の主任科学者を務めていた。ハンは、北京交通大学で電気・コンピューター工学の学士号、ロードアイランド大学でコンピューター工学の修士号、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校で電気・コンピューター工学の博士号を取得していた。
WeRideの株価は急騰しているものの、財務状況は赤字が続いている。同社の2024年6月までの6カ月間の売上高は2070万ドル(約31億3000万円)で、損失は1億2100万ドル(約183億円)だった。
(forbes.com 原文)