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サイエンス

2025.02.20 15:00

浮気をする人を「事前に見破る」? 3つの心理的特性に注目

fizkes / Shutterstock

3. 弱みを見せることや、感情的親密さへの恐れ

パートナーに感情をさらけ出し、親密になることに抵抗を覚える人もいる。一部の人々にとって、浮気は感情的親密さを避けるための手段なのだ。彼らは、弱みを見せることを恐れ、感情的親密さをほとんど必要としない類いの外部とのつながりを希求することで、自分の恋愛関係を切り崩す。

2012年に学術誌のThe American Journal of Family Therapyに掲載された研究により、浮気は回避のためのツールになり得ることが明らかになった。不安型愛着スタイルをもつ人は、このような形で、献身的な恋愛関係に伴う感情的責任を回避することがあるのだ。

彼らは、不安や、拒絶されることへの恐れによって、最も重要な関係の外にいる他者から、評価や承認を求めることがある。とりわけ、対立が生じた際や、無視されたように感じた際に、こうした傾向を示しやすい。

彼らが浮気によって築く外部とのつながりは、しばしば感情的投資をほとんど、あるいはまったく必要としないものだ。このような一過性の関係は、浮気をする人に、一時的に自己統制感や自立の感覚をもたらす。彼らは、健全で親密なパートナーシップに必要な、深い感情的な努力を避け、表面的なつながりだけを維持しようとする。

このような行動は、一見したところ不安の解消法のように見えるが、結局は彼らにとって、有意義で安定した関係を築く能力を損なうものだ。感情の壁を乗り越えることを必要としない外部との(表面的な)つながりを希求することで、彼らは、自分の弱点と対峙することを回避する。このような行動に走らせる弱点は時として、拒絶されることへの恐れや、過去に負った心の傷から生まれる。

こうした複雑な心理的・感情的要因に由来する破壊的行動は、恋愛関係を損なうだけでなく、個人としての成長を妨げる。こうした影響を理解することは、健全な関係を育む上で不可欠だ。

恋愛関係において、恐れや不安を有害な形で表現することは危険な兆候だと理解することは、関係構築のための思慮深い決定を下すのに役立つだろう。

ここに挙げたような心理的特性は、浮気の可能性を高めるかもしれないが、変えることのできない固定的なものではない。自己認識、オープンなコミュニケーション、専門家の支援により、破滅的な悪循環を脱し、健全で充実した関係を築くことは可能だ。

結局のところ、コミットメントとは、ただ誘惑に打ち勝つことではなく、感情的親密さ、信頼、相互の尊敬を積極的に生み出そうとすることなのだ。

forbes.com 原文

翻訳=的場知之/ガリレオ

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