年齢が上がるほど体重の個人差が広範囲に
まず「現在の体重」に関する回答について。シックスセンスラボは「あくまで傾向としての分析」として、年齢を重ねるほど高体重のゾーンにシフトしていき、体重の個人差の範囲も広がっていると説明。これは加齢に伴う代謝の低下やライフスタイルの違いが影響していると考えられる。
Q: 現在のあなたのだいたいの体重を教えてください。(kg単位)

さらに「今までもっとも太った正月太りでは何kg増えたか」という問いでは、4kg以上の増加を経験した人が30代前半と50代後半で多い一方、正月太りの経験がない人は60代に多い結果となった。ある程度の年齢になると、胃袋の限界に挑戦をしなくなる、あるいはできなくなるということか。
Q: 今までで最も太った正月太りでは、何kgくらい増えましたか?(kg単位)

「経験的に正月太りがどれくらいの期間で元の体重に戻るか」という質問では、年齢によって大きな差が見られた。30代後半では「ほとんど戻らない」と答えた割合がわずか5%だったのに対し、40代後半や50代後半ではその6倍以上に増加した。
Q: 経験的に正月太りはどれくらいの期間で元の体重に戻りますか?

また、「正月太りは毎年の習慣になっているか」という質問では、50代前半で半数以上が「毎年の習慣になっている」と回答。一方、40代後半ではその割合が半分以下にとどまった。更年期を迎える時期特有の体調変化が影響しているのか、正月太りが回復しないまま、毎年体重増加を更新している可能性もある。身に覚えがあるだけに目を逸らしたくなる結果だ。
Q: あなたは正月太りが毎年の習慣になっていますか?

また、「正月太りの対策」としては、若い世代で「あきらめ派」が多い傾向が見られた。ダイエットを意識すればすぐ元の体重に戻るという自信の表れかもしれない。
Q: 正月太り対策として、次の中で実践していることをすべて選んでください(複数回答可)

さらに「ながらスマホでの食事」に関する質問では、若年層ほど「スマホめし(スマホを見ながら食事)」をする割合が高く、60代でも一定数の回答があった。テレビやスマホを見ながら食事をする「ながら食事」は食べ過ぎを誘発するため、肥満リスクが高まると指摘されることもある。ながら食事が習慣になっている人はカロリー計算するよりも、まずスマホやテレビへの意識を緩めて食事に集中する必要がある。
Q: あなたは「ながらスマホご飯(スマホめし)」をしますか?

正月太りの回避策と失敗談
調査では自由記述形式で正月太りの成功談と失敗談も募集した。「お餅の食べ過ぎを防いだ」「半身浴を取り入れた」「運動量を増やした」などのポジティブな取り組みが多く寄せられる一方で、「食べるのを我慢しすぎて、余計にあとで食べ過ぎてもっと太ってしまった」「鍋なら太らないだろうと思っていたら練り物などいろいろ入り過ぎて、食べ過ぎて、お酒を飲んだこともあり余計に太った」「普段は自宅にはないお菓子やアイスを実家で食べて、制服がきつくなった」「家でついた餅がおいしすぎて顔まで太った」など、まさに正月・実家トラップのエピソードが寄せられた。
「正月太り」という季節的な現象をきっかけに、中高年においては基礎代謝の低下やながら食事など、日常の小さな習慣が健康に与える影響を再認識する必要があるようだ。美容の観点以上に、健康管理という側面でとらえると「お正月だし」と自分を甘やかしてばかりではいられない。恒例の正月太りが回復することなく体重増加更新……この負のスパイラルを、日々のちょっとした習慣で緩やかに軌道修正していくほかないだろう。来年はせめて現状維持を目指したいものだ。
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