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2025.02.21 08:00

「えんもたけなわ」の意味とは?ビジネスシーンでの使い方と類義語・言い換え表現を例文付きで徹底解説

「えんもたけなわ」の意味とは?

宴や集まりが一番盛り上がっている最中を指す言葉

「えんもたけなわ」とは、主に宴会や会合など、人が集まる場の盛り上がりが最高潮に達しているタイミングを指す慣用句です。昔から使われている表現であり、特にスピーチなどで「えんもたけなわではございますが……」という形で、場が十分に盛り上がっている状態の中、そろそろ締めくくりに入る際に使われることが多いでしょう。

ここでいう「宴(えん)」は“宴会や集まり”、“たけなわ”は“最も盛り上がっている状態”を意味します。つまり、「えんもたけなわ」とは“集まりがクライマックスに達した状態”をイメージする言い回し。そこから「一番楽しい時間帯だけれど、そろそろ終わりに向かう頃合い」というニュアンスを含むのがポイントです。

「盛り上がりは最高潮だが、終わりを意識する」ニュアンス

「えんもたけなわ」と言えば、おおむね“これ以上ないほど盛り上がっている”と同時に“まもなく終わりの時間が近づいている”ことを暗示する場面で用いられます。たとえば式典や歓送迎会、会合などで司会や上司がスピーチの最後に「えんもたけなわではございますが、そろそろお開きとさせていただきます」と使うケースが典型的です。

ビジネスシーンでは、懇親会の流れをスムーズに締めたい場面や、イベントがピークを迎えたあとに退場を促す場面でこの表現が活かされやすいでしょう。相手に不快感を与えず、“程よいタイミングで終わりに向かう”ためのフレーズとして定番です。


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ビジネスシーンでの使い方

懇親会やレセプションの締めくくりで

企業の懇親会やレセプションパーティなどでは、多くのゲストが集まり、お酒や食事を楽しむなかで時間が過ぎていきます。盛り上がりが最高潮のあたりであっても、進行役が終了を宣言しないとイベントがダラダラと長引いてしまう恐れがあります。そのとき、「えんもたけなわではありますが……」と一言添えて、締めの挨拶や乾杯・中締めを行うと、場の空気もスムーズに終結へと向かいやすいです。

特に、来賓への敬意を保ちながら、失礼のないように終了を案内するには便利な定型句でもあります。丁寧かつ風情が漂う表現として、多くのビジネスパーソンにとって馴染み深い言い回しと言えるでしょう。

式典・セミナー・講演などのクロージングで

講演会やセミナーなど、一定のプログラムを持つイベントでも「えんもたけなわ」は有用です。出席者たちの意見交換が一通り盛り上がったところで、司会やホストが「皆様、えんもたけなわではございますが、本日のプログラムはここまでとさせていただきます」と示すと、自然な流れでまとめに入れます。

このとき、たとえば「すでに熱気が最高点に達した様子だけれど、時間的な都合で終わるしかない」といったニュアンスを漂わせたい場面にぴったりです。一方、あまりラフな会合や短時間イベントには「えんもたけなわ」という表現がやや大げさに響くこともあるため、使用する場面を選ぶ必要があるでしょう。

注意点と使いどころ

あくまでフォーマルな場面に適した表現

「えんもたけなわ」は和風かつ古風なイメージの強い言葉です。そのためカジュアルな飲み会や、内輪だけで集まる簡易な会合には、ややオーバーに聞こえる可能性があります。親しい友人同士の飲み会などでは「盛り上がってきたところだけど、そろそろお開きにしようか」といった普通の言い回しのほうが自然かもしれません。

逆に、公的行事や公式的なセレモニー、ビジネスでの大規模な懇親会などでは、「えんもたけなわ」を使うと上品な雰囲気を醸し出せます。特に司会進行や司会担当の挨拶、上役が立ち上がって会場に話すときなどで重宝されるでしょう。

閉会の合図や次のステップへの移行を示すために使う

この表現は“終わり”や“次の段階への移行”を明確に告げる意味でも用いられがちです。わいわいと盛り上がっている最中でも、「えんもたけなわではありますが……」と切り出すことで、参加者たちが「もう終わりに向かうのだな」と察知しやすくなります。

ただし、思い切り盛り上がっている最中に唐突に使うと、盛り上がりを殺いでしまう恐れもあるためタイミングには注意が必要です。あらかじめ“本日の会は○時で終了です”などと伝えてある場合や、全体の進行時間が決まっている場合なら、自然に本表現を挟むことが可能です。

類義語・言い換え表現

「佳境に入ったところ」「会も盛り上がってきたところ」

「えんもたけなわ」の直訳的なニュアンスを簡単に言い換えるなら、「佳境に入ったところ」「会も盛り上がってきたところ」などがあります。

  • 佳境に入ったところ:物事が最も面白い局面に差し掛かった段階
  • 会も盛り上がってきたところ:参加者の気持ちが最高潮に達しつつある状態


これらは日常的にも使いやすく、ややカジュアルな感覚のフレーズとしても通じるため、かしこまらない会合ではこちらのほうが適切な場合もあるでしょう。しかし、厳粛なビジネス場面や式典では「えんもたけなわ」を使ったほうが、より上品かつ端正に聞こえると言えます。

「本日はここまでにて」「そろそろお開きに」

終了や締めの合図を伝える別の表現としては、「本日はここまでにて」「そろそろお開きにいたしましょう」などの言い回しがあります。

  • 本日はここまでにて:改まった響きでシンプルに終了を告げられる
  • そろそろお開きに:カジュアルかつ日常感のある終わらせ方


これらは「えんもたけなわ」ほど会の盛り上がりを直接的に言及しない表現ですが、その分幅広いシーンで使いやすいです。もし参加者が“終わり”を直感的に感じ取れる仕掛けや段取りがあるなら、あえて古風な慣用句を用いなくても問題ありません。

例文で見る「えんもたけなわ」の使い方

ビジネス懇親会や式典での例

以下に「えんもたけなわ」を実際に会の進行やスピーチで使用するパターンの例文を紹介します。実際の場面に合わせてアレンジするとよいでしょう。

  • 「皆様、えんもたけなわではございますが、お時間も迫ってまいりましたので、本日の懇親会はここで中締めとさせていただきます。」
  • 「えんもたけなわのところ恐れ入りますが、そろそろ次のプログラムへ移らせていただきます。皆様、そのままお席にてお待ちください。」
  • 「ただいまのスピーチをもちまして、盛り上がりもいっそう増した感がございますが、えんもたけなわではありますので、ラストの記念撮影にご協力お願いいたします。」


これらの例はいずれも“終了や次のステップに移行する合図”として「えんもたけなわ」を使っています。特に懇親会やパーティーなどで、残り時間がわずかになったときに活用しやすいでしょう。

少しカジュアルな場での例

上程よりはややくだけた場面であっても、「えんもたけなわ」は使える場合があります。例えば、社内イベントや軽めの勉強会などで、司会が柔らかい語り口を選びつつ古風な表現を織り交ぜる、といった形です。

  • 「皆さん、盛り上がってきてえんもたけなわではございますが、ここで一度小休止を取りたいと思います!」
  • 「えんもたけなわだけど、次の企画が控えているのでいったん区切りましょうか。後ほどまた再開しますね!」


このように、若干カジュアルな言葉遣いでも織り交ぜながら「えんもたけなわ」を口にすると、和やかでユーモラスな印象を演出できるかもしれません。ただし相手や場の雰囲気に合わせる必要があります。


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まとめ

「えんもたけなわ」とは、宴会やイベントが最も盛り上がっている状態を表す慣用句であり、しばしば「そろそろ終了や次の段階に移る合図」として使われます。ビジネスシーンでも懇親会やセミナー、パーティーの中締め・終了前の挨拶で登場する定番フレーズと言えるでしょう。

一方で、やや古風かつ改まった響きを持つため、カジュアルな場面や短い会合では「盛り上がってきたところですが…」など別の言い回しを選ぶほうが自然なケースもあります。要は“盛り上がり最高潮だけれど、もう終わりに向かう”という状況に合わせて使うのが望ましく、乱用すると硬すぎる印象や滑稽な印象を与えかねない点に注意が必要です。上手に使いこなして、会の進行をスマートに締めくくりましょう。

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