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経営・戦略

2025.02.28 15:15

JO1、INIら所属のLAPONE崔社長、2300人のファンと課題を議論

LAPONE代表取締役社長の崔信化

シンポジウムでは、ファンからのアンケート結果を元に、LAPONEの課題と今後の展望を議論。集まった9847件の回答のうち、約7割が運営に対する改善を望む声であり、特に「運営全般に対する不満」が多く寄せられた。



崔は「このシンポジウムを開催するとき、スタッフには『アンケート結果をすべて見せる』と伝えました。私たちが間違っていたこともたくさんある。シンポジウム開催やアンケート集計だけで終わりにするつもりはなく、ファンの皆様とも改善すべき点を共有して、直していきたい」とオープンな姿勢を示し、課題解決への意欲を語った。

事前アンケートや会場のファンから、特に厳しい声が集中したのが運営体制面だ。「SNS上での誹謗中傷への対応が不十分」「空港での警備体制が甘い」「チケットの高額転売対策が不十分」「公式SNSの誤投稿が多い」「内部情報のリークが多すぎる」など、具体的な改善策を求める声が上がった。

これに対し崔は、SNSの誹謗中傷対策について、今年3月からLAPONE内に法務チームを設立し、体制強化することを明言。さらに、警察への通報・相談や、メンタルケアの専門スタッフによるサポート体制の強化も行っていくと明かした。空港の警備体制については「安全確保は最優先事項。海外では文化の違いも考慮し、最善を尽くします」と語った。

ファンからのアンケート結果「LAPONEに言いたいこと」

さらに、JO1とINIの一部ファン同士の対立についても言及。崔は過去の言動で誤解を招いたことを謝罪した上で、ファン同士の対立の解消を訴えた。

崔はファンの想いを真正面から受け止め、厳しい質問にも真摯に答え続ける崔の姿が印象的だった。ファンにとっては、ひとつの安心材料になったに違いない。

閉会時、会場からは「第2回シンポジウムを開催してほしい」という声が上がった。崔氏自身は「最初で最後のつもりで臨んだ」と語ったが、今回のような異例の試みは、今後アーティスト・アイドル事務所とファンとの新たなコミュニケーションの形として定着していくのだろうか。

文=堤 美佳子 写真提供=LAPONE ENTERTAINMENT

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