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働き方

2025.02.24 17:00

心理学者が明かす「特別待遇」であなたを縛るキャリアの代償

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「黄金の手錠」からの解放

経済的な安定と特別待遇が得られる仕事は間違いなく貴重だ。安定は心の平穏をもたらし、経済面で不安を抱えることがないことに感謝すべきだろう。だが、仕事にやりがいが見出せなかったり停滞感や閉塞感を感じている状況で、今の仕事を続けている唯一の理由が安定性であるなら、一度立ち止まって再考するといい。

仕事とは金銭以上の見返りをもたらすものであるべきと認識することが成長につながる。仕事は自分の価値観に沿い、人間としての成長やキャリア形成に貢献するものであるべきだろう。問題は、昇進や安定した将来を築くことに躍起になっていると、こうした考え方を失いがちになることだ。

会社に長く留まるほど、退職しづらくなるということを覚えておきたい。賢く方向転換するためのいくつかの戦略を紹介しよう。

・現在の仕事で退職後の資金を確保する

収入の一部を「退職資金」として積み立てる。貯めた資金は将来への投資として扱い、経済的な不安を抱えることなく時期を見計らって退職できるよう柔軟性を確保する。貯蓄計画を立て、現実的なスケジュールを設定して転職に備える。

・退職する前に試行する

在職中に新しいキャリアパスやビジネスのアイデアを探し始める。フリーランスの仕事を体験してみる、興味のある分野で誰かの下で働く、あるいは関心のある仕事で週に数時間ボランティアとして働くといい。そうすることで、踏み切る前に十分な情報を得た上で決断を下すことができる。

・現在の仕事に期限を設ける

気持ちの上で期限を設ける。いつまでも現在の職に留まるのではなく、新しい仕事が決まるか、次の段階に進む準備ができるまでの「期間」をしっかりと決める(例えば、6カ月後など)。そうすることで、自分を追い立てることになり、停滞した状態に甘んじることがなくなる。加えて、新しい仕事に応募するための時間を意識して定期的に設けるようにするといい。

・複数のスキルを獲得する

仕事を辞めることに対する最大の不安の1つは、他の仕事に「適していない」と感じることだ。現在の仕事をトレーニングの場として活用し、新しいスキルを習得したり、他部署の人とつながったり、あるいはオンラインコースを受講したりしたい。そうすれば退職後にもっといい仕事に就ける状態になっている。

退職は正しい方法で行えば留まるより賢明な決断かもしれない。入念に計画を立てると経済的な安定と充実感の両方が得られる。退職とは状況次第ではなく自らの意思で選択することであり、本当に充実した人生の自由を手に入れることだ。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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