「GenStudioには生成AIを活用しながら、企業のブランドガイドラインやトーン&マナーに従ったコンテンツの仕上がりをチェックする機能も統合されています。できる限り多くのユーザーが安全に、レベルの高いクリエーションに携われるように『ガードレール』をつくることにもアドビは注力しています」
Adobe Expressはデザインや創作の経験が浅いユーザーも、手軽にコンテンツ制作ができるように開発されたオールインワンのクリエイティブスイートだ。昨今はアドビの競合企業からも、いわゆるクリエイティブのビギナー向けツールが続々と登場しているが、Adobe Expressの「強み」をスノーデン氏に聞いた。
「いくつかあると考えています。1つはアドビが誇るPhotoshopやIllustratorをはじめとするCreative Cloudのクリエイティブツールと強力な連携が図れることです。2つめは商業利用ができる安全なAIをベースにしていること、そしてもう1つ、生成できるコンテンツの質が高いことも挙げたいと思います」
アドビの豊かな知見を注ぎ込んだAdobe Expressだからこそ、すべてのユーザーが高品位なテンプレートを創作の起点にできることの価値をスノーデン氏は訴えていた。
Adobe MAX Japanのステージでは冒頭、アドビ本社のCEOであるシャンタヌ・ナラヤン氏が登壇した。

生成AIを活用することによって、仕事の生産性が上がることは確かにクリエイターのメリットになるだろう。筆者はAIの台頭により、これからAIを活用するクリエイターとその仕事も正当に評価される環境が形を成していけるのか、注目したいと思う。
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