動画音声の字幕翻訳にも対応
クリエイターはAdobe Fireflyにより生成した動画を、Webアプリ内の編集機能を使って、後から長さやカメラアングル・ズーミングなどを直感的な操作いより変更できる。動画を1から生成する際にはテキストプロンプトからイメージを指定したり、または動画の始点・終点となる生成画像を読み込ませてクリエイターのイメージに近づけて生成することも可能だ。つくられる動画は解像度が1080p、選べるアスペクト比は16対9(ヨコ型)と9対16(タテ型)を基本としているが、今後はユーザーの反響を見ながらアップスケーラーの搭載など機能拡張も検討する。
動画そのものを生成する機能だけでなく、インタビューやコメンタリーなどクリエイターが制作した動画の音声に翻訳を付ける機能もある。この「Adobe Firefly Voice Model」は商用利用が可能な生成AIサービス。動画内に使われている15の言語を自動判別して、20カ国語の音声に翻訳して出力できる。口もとの動き(リップシンク)も自動で調整する。スマートフォンなどで撮影した動画に「外国語吹き替え」をあてて、ソーシャルプラットフォームに公開できる便利機能として一般にも広く活用されそうだ。

もはやFireflyを使ってないAdobeユーザーはいない
アドビが2月13日に都内で開催したクリエイター向けの年次イベント「Adobe MAX Japan」に出席したエリック・スノーデン氏が、日本人記者によるグループインタビューに答えた。スノーデン氏はアドビが提供するクリエイター向けツールの「ユーザー体験」を支えるデザインシステム「Spectrum 2」の設計にも携わるキーパーソンだ。筆者はAdobe Fireflyが提供を開始してから、どのようなクリエーターに刺さっているのかが気になっていた。スノーデン氏の手応えを聞くことができた。