誤解3:失敗すれば敗者
重要なのは、失敗するかどうかではない。失敗にどう向き合うかだ。多くの場合、失敗は成功への足がかりとなる。失敗から学ぶことができれば、特にそうだ。失敗に対する考え方を変えるには、失敗は学びだと考えるといい。教訓を得る機会とみることで、成長志向の考え方を身につけることができる。そうした時に戦略を練り直して困難から立ち直り、改善し続けるチャンスを手にする。誤解4:成功する人は恐れない
多くの人は、成功するには怖いもの知らずでなければならないと考えている。だが、それは事実とはまるでかけ離れている。成功の秘訣は、恐怖心をうまくコントロールして、目標達成の妨げにならないようにすることにある。恐怖を感じると身動きが取れなくなる。だが正しい方法でコントロールすれば、恐怖心は成功の原動力となる。成功している人は、恐れていることを認め、恐怖心に負けずに行動することで恐怖心に対処することが多い。人間にとって恐れはごく普通の感情だ。恐怖心から目を背けず受け入れることで否定的な考え方を変え、行動することで得られる潜在的なメリットに目を向けることができるようになる。
誤解5:成功する人は決して諦めない
成功は忍耐力に左右されるが、粘り強いことも考えものだ。あまりに粘っているとそれが仇になり、転機が訪れたことに気づかない可能性がある。これは、作家で臨床心理学者のメラニー・マクナリー博士の見解だ。マクナリーの研究によると、頑ななことにはマイナス面もある。時間や労力を費やした目標にこだわり過ぎて良い機会を逃し「凝り固まった」状態になってしまう。そのため、やる気を失ったままずっと同じ道を歩き続け、最終的には燃え尽きてしまう。成功するには、目標を諦めて、新たな挑戦に向かうべきだと認めることも時には必要だ。そうして時間と柔軟さを確保すれば、新たな冒険に身を投じることができる。