テクノロジー

2025.02.14 17:00

iPhoneを狙う公衆Wi-Fiに潜む罠、接続するなら必ず「設定変更」を

Shutterstock.com

暗号化されていない場合には通信内容を参照されるだけでなく、端末にデータを送り込まれたり、フィッシングサイトや偽のログインページを表示されて認証情報を盗まれたりする恐れがある。さらに高度な攻撃が「標的型」だ。もし自分がそうしたリスクにさらされていると思うなら、行動を改めるべきだ。VPNを使い、公衆Wi-Fiではなく携帯回線を優先するなどの対策を取ることが望ましい。
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今回のiPhoneに関する新たな警告に対して、変更すべき設定は非常に簡単である。まず、「設定」>「Wi-Fi」を開くと2つのオプションがある。「接続を確認」と「インターネット共有へ自動接続」だ。前者は「オフ」または「確認」にし、「通知」には絶対にしないこと。後者は「接続を確認」または「しない」に設定し、「自動」にしないようにする。

これは新しい話ではない。NSAがこの警告を発したのは2021年までさかのぼり、今もなお有効であり、筆者はその前の2020年にもこの設定について警告していた。しかし、その間に何も変わらず、また同じことを話さなくてはならない状況にある。

追加のセキュリティ対策として、もう1つできる設定変更がある。Wi-Fi設定画面の右上にある「編集」をタップすると「接続したことのあるネットワーク」の一覧が表示されるため、各ネットワーク名の右にある「i」をタップし、「自動接続」をオフにする。よほど確実に信頼できるネットワークで、バックグラウンド接続が必要な場合を除き、この方法を使うのが望ましい。
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これらのネットワークは主に携帯通信キャリアが提供している場合が多いが、「接続したことのあるネットワーク」の上部には、iPhoneが記憶しているあらゆるWi-Fiネットワーク(パスワードを使って接続したことがあるもの)が並んでいる。一部またはすべてのネットワークに対しても、同じ手順で自動接続をオフにできる。

いずれにしても、2つの脅威を忘れないことが重要だ。まず、ウェブブラウジングは暗号化されたサイトのみを使う(ブラウザのURLバーに鍵アイコンが表示されているかを確認する)。そして、予期せぬポップアップや見慣れたはずのサイトが突然表示されたときに、むやみに認証情報を入力しないよう気をつけるべきだ。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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