TikTokは現在、米国においてアップルのアップストアとグーグルのGoogle Playストアの両方で利用可能になっている。ブルームバーグによると、アップルは司法省からの書簡を受け取った後に、TikTokの配信を再開したという。
アップルは、米国で施行された禁止法を受けて、グーグルと並んでストアからTikTokを削除していた。
トランプ大統領は1月20日の就任後に、TikTokの禁止措置を75日間停止する大統領令に署名し、すでにアプリをダウンロード済みのユーザーが引き続き利用できるようにした。ただし、この大統領令は、TikTokのアプリをアップルやグーグルのストアから再びダウンロード可能にするものではなかった。
このアプリは、米東部時間13日午後8時の時点ではアップストアで利用できなかった。
アップルが司法省から受け取った書簡の内容は不明だが、ブルームバーグによれば、トランプ政権は同社に対し、即時に禁止措置が執行されることはないと保証したという。
昨年の選挙キャンペーンを通じてTikTokを擁護する立場を取っていたトランプは、先月の大統領令で、このアプリに関する「適切な対応策」を検討するために禁止措置を停止するよう命じた。TikTokを禁止する法律は、アプリを米国企業に売却するよう求めるものだった。
トランプは、中国がこのアプリの売却を阻止しようとすれば、「25%、30%、50%、あるいは100%の関税」を課すと警告し、TikTokが少なくとも50%を米国の企業が管理する合弁事業の形で所有されるべきだと述べていた。
このアプリの禁止措置は、データプライバシーや国家安全保障上の懸念から超党派の支持を受けて成立した。米政府の当局者は、TikTokが中国共産党の指示を受けて、米国人をスパイしたり世論を操作したりするために利用される可能性があると主張している。
TikTokは、このアプリが中国政府と直接連携しているという米国側の主張を否定している。
(forbes.com 原文)