意識を家族に向ける
仕事と家庭は常に相反するものだと考えられがちだ。だが、驚きかもしれないが、専門誌『アカデミー・オブ・マネジメント』に掲載された研究によると、家庭が仕事への意欲の重要な源となるという。この研究では、家庭を持っていることで活力が増してストレスが軽減され、仕事への意欲が高まることが示されている。これは家族のために安定した収入を確保したいという思いがあるからだ。また、仕事で達成したことを大切な人たちと共有することで、仕事に誇りを見出すことができるかもしれない。親であれば、子どもたちに職業倫理の良い手本を見せたいと考えるだろう。また、家族がいることで物事を大局的にとらえることができる。例えば、気が滅入るような1日だったとしても、家族の愛情やサポートがあれば本当に大切なものを認識できる。家族に意識を向けることで、困難を乗り越えて仕事に意義を見出せるようになるはずだ。
視点を変える
成長志向の人は、欠乏感が強い人よりも忍耐力を身につけている。成長志向であれば自分自身に挑戦し、より多くのことを達成し、独創的な考えで問題を解決できるようになる傾向にある。また、一心不乱に努力することによって知性と能力を伸ばすこともできる。否定的な感情に屈するのではなく、視点を変えてみよう。仕事に対する意欲を持ち続けるのが難しい場合は、その理由を自問してみるといい。まずは、直面している問題を失敗ではなく学習経験としてとらえよう。そこから何か学べることはないだろうか。苦境を積極的に振り返り、改善できる点を洗い出す。 そして、その気づきを活かして考え方や取り組み方を変えていく。否定的な感情から前向きな感情へと意識を向けることで、将来役立つ貴重な教訓を得ることができる。
新しいスキルを習得する
スキルを磨くことも仕事に対する意欲を高める方法の1つだ。新しいスキルを習得することで達成感が得られ、自身の成長を実感できるため、仕事への意欲が高まる。また、キャリアアップしているという実感も生まれ、強いやる気が湧く。学習と能力開発をキャリアの目標に取り込む方法を考えることを勧めたい。例えば、会社の研修を利用したり、ウェビナーに参加したり、あるいは認定コースに登録したりという取り組みが考えられる。会社に研修制度がない場合は、サポートと貴重な洞察を提供してくれるメンターを探すといい。
また、異なるチームの社員との相互教育や互いの業務の学習などを行うことも検討してはどうか。学習や協業の機会を積極的に求めることで、仕事に対する意欲を高めることができる。
仕事場所が自宅にしろ、オフィスにしろ、意欲の維持は難しいものだ。上記の戦略に時間とエネルギーを注ぐことで、物事をより前向きにとらえることができるようになる。そうして初めて高い意欲と会社に対する愛着心を持つことができる。
(forbes.com 原文)