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2025.02.14 11:30

2025年「世界最高の航空会社」ランキング 1位は大韓航空、日本航空も躍進

2025年世界最高の航空会社に選ばれた大韓航空。2024年9月14日撮影(Urbanandsport/NurPhoto via Getty Images)

2025年世界最高の航空会社に選ばれた大韓航空。2024年9月14日撮影(Urbanandsport/NurPhoto via Getty Images)

世界で最も優れた航空会社はどこだろうか? かつてないほど旅行者の目が肥えている今、座席の快適性や信頼性、機内設備のほか、総合的な搭乗体験といった要素が航空会社の印象を大きく左右する。

オーストラリアの航空業界格付けサイト「エアラインレーティングス」は、急速に進化する航空業界で優れた企業に焦点を当てた「世界最高の航空会社ランキング」を発表した。今年のランキングでは、従来のフルサービス型航空会社と格安航空会社に加え、これらを融合した「ハイブリッド型」の航空会社を格付けするカテゴリーが新たに追加された。

エアラインレーティングスのシャロン・ピーターセン最高経営責任者(CEO)は、筆者の取材に次のように答えた。「長年、航空会社はフルサービス型と格安型の2種類に分類されてきた。格安航空会社は座席の間隔が狭く、機内の食事から娯楽まですべてが従量課金制で、サービスを最小限に抑えた航空会社として認知されている。それとは対照的に、フルサービス型航空会社は座席の間隔が比較的広く、機内食や飲み物、娯楽、毛布や枕といったサービスが運賃に含まれており、乗客に包括的な体験を提供している」

同CEOによれば、両者の要素を組み合わせたハイブリッド型の航空会社は、短距離や中距離の路線を中心に運航している。欧米の大手航空会社の多くは中短距離路線でノンアルコール飲料を無料で提供し、機内食や軽食は有料制にするというハイブリッド型のサービスを採用しているという。「毛布や枕、機内の娯楽については注文制や有料制の場合もあれば、完全に撤廃されている場合もある。ハイブリッド型の欠点は、事前にサービスの内容を予測できないことにある。航空料金に何が含まれているのか、乗客にはわからないことが多い。それに比べ、フルサービス型の航空会社はすべてのサービスが運賃に含まれていることを保証しており、一方の格安航空会社はサービスには追加料金が必要であることを明確にしている」

もう1つ重要なことがある。ハイブリッド型の航空会社でも長距離路線の場合は、エコノミークラスでは機内食や座席のスクリーン、ビジネスクラスであればフルフラット席や機内食、アメニティーなど、すべての乗客に従来のサービスを提供している。

世界最高のフルサービス型航空会社

1位 大韓航空

大韓航空は卓越性と革新性、そして何より乗客の快適性への取り組みが評価され、今年最高の航空会社に選ばれた。多くの航空会社がエコノミークラスの座席を詰め込むようにして数を増やしている中、大韓航空はコスト削減より乗客の快適さを優先するという異なる戦略を取っている。ピーターセンCEOは次のように述べた。「今年はエコノミークラスの広さに関心が集まり、大韓航空が昨年の2位から首位に躍り出た。同社のエコノミークラスは座席の間隔も幅もゆったりしており、乗客に優れた体験を提供している」。これに加え、エコノミークラスの乗客にもスリッパの提供や機内食の追加サービスがあり、快適性が高められている。

大韓航空はビジネスクラスでも高い評価を得ており、特にプライバシーや快適性、機能性を強化した新型シート「プレステージ・スイート2.0」が注目されている。
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翻訳・編集=安藤清香

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