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2025.02.15 08:00

「とりとめのない」の意味とは?正しい使い方と類義語・言い換え表現を例文付きで徹底解説

「とりとめのない」の意味とは?

話や内容にまとまりがなく、要点をつかみづらい様子

「とりとめのない」とは、主に会話や文章において話の筋や要点が曖昧で、まとまりに欠けるさまを表す言い回しです。具体的には、話が次々と脈絡なく飛んでいき、どこに落ち着くのかわからないときに使われます。「とりとめのない会話」は、話題があちこちへ飛びまわり、結論や目的地に到達しないままに終わるのが特徴です。

語源を探ると、「とりとめ」とは「要点」「まとめ」という意味合いを指し、それが「ない」状態、つまり「要点が定まらない」状況を指すことから生まれた表現です。カジュアルなシーンでよく用いられる一方、ビジネス文書や公式なメールではあまり登場しない語と言えます。


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ビジネスシーンでの使い方

雑談やアイデア出しの場面では使用可能

ビジネスシーンと言っても、打ち合わせや雑談など、カジュアルなコミュニケーションが行われる場面は意外と多いものです。その際に「先ほどはとりとめのない話で失礼しました」といった形で用いることはあります。これは、“あまり重要ではない雑多な話だった”というニュアンスを伝えつつ、相手の貴重な時間を使わせたことへの一種の配慮表現として働きます。

また、自由にアイデアを出し合うブレインストーミングなどでは、たくさんのキーワードや意見が飛び交ってまとまりがなくなることもしばしば。このようなときに「とりとめのない意見が多いかもしれませんが、一度全部書き出してみましょう」という形で使えば、現状を把握しながらも次のステップを示す流れを作ることが可能です。

プレゼンや報告では避けたい表現

反面、正式なプレゼンや報告書において「とりとめのない話」と表現すると、あまり好ましい印象を与えないでしょう。ビジネス上のコミュニケーションでは、「何が言いたいのか分からない」「要点が定まっていない」と捉えられてしまい、説得力やプロフェッショナリズムを欠くと評価されかねません。

したがって、客先への提案書や会議の議事録などでは、できるだけ論理的に整理された情報を示すことが重要です。文書やプレゼンの場面では「とりとめのない」という表現は使わず、むしろ「要点を簡潔にまとめる」「構造的に説明する」といった方向性が求められます。

注意したいポイント

“要点がない”というニュアンスが相手にどう響くかを考える

「とりとめのない」は、話や文章がフラフラと漂って、結論もなく終わるようなイメージを与えます。よく使われるシチュエーションとしては、友人との雑談やSNSでの軽い投稿など、フォーマルでないやり取りが中心でしょう。

一方、相手が求めているのは明快で要点を押さえたコミュニケーションかもしれません。そのため、もしビジネスの打ち合わせ中に「とりとめのない話が続いている」と認識したなら、進行役が要点整理を買って出たり、議題に沿ってテーマを絞ったりする工夫が必要になります。

「とりとめのない=悪い」とは限らない

「とりとめのない」という言葉自体は、ネガティブな面が強調されがちですが、必ずしも悪いことばかりではありません。相手との距離感を縮めるために雑談をすることがあり、その雑談がとりとめのないものであればこそ、お互いに気負わずリラックスできるケースもあります。

重要なのは、いつとりとめのない会話をするか、そしてどう引き締めるかのバランスです。雑談の延長で大切な合意形成が先延ばしになるようでは問題ですが、うまく雑談で場を和ませたあとに本題へ入るという流れなら、逆に効果的なコミュニケーション術になり得ます。

類義語・言い換え表現

「まとまりのない」「脈絡のない」

「とりとめのない」と類似した意味を持つ表現として、「まとまりのない」「脈絡のない」などが挙げられます。いずれも、話や思考が整理されず、どこに焦点があるか分からない様子を表す言葉です。

  • まとまりのない:構成や結論がはっきりせず、散漫な状態
  • 脈絡のない:前後のつながりが見えず、一貫性に欠ける


「まとまりのない」は「とりとめのない」とかなり近く、ビジネス文書や会議でも使われやすいフレーズ。一方「脈絡のない」はもう少し論理性を欠いている印象を与えるので、強めのニュアンスを出したいときに適しています。

「要領を得ない」「落としどころのない」

また、使い方によっては「要領を得ない」「落としどころのない」といった表現も言い換えとして検討できます。ただし、これらは単に話の要点が無いだけでなく、「相手の説明が不十分で、何を言っているのか分からない」という意味や、「結論を出すのが難しい」というニュアンスを含むことがあります。

  • 要領を得ない:話の要点や結論が不明で、ピンとこない
  • 落としどころのない:最終的な合意点や結論が見出しづらい


こうしたフレーズは、とりとめのなさを指摘すると同時に、具体的にどう困っているのかを伝える効果があります。相手に「より明確にまとめてほしい」という要望を暗に伝える際に役立つかもしれません。

実際の例文で見てみよう

日常会話やカジュアルな場面の例

以下は「とりとめのない」を自然な日本語の文章で使った例文です。友人同士や社内での軽い雑談など、フォーマルさが求められない場面を想定しています。

  • 「昨日は仕事帰りに友達と会ったけど、結局ずっととりとめのない話をして盛り上がったよ。」
  • 「お昼休みに先輩と雑談したら、なんだかとりとめのない内容だったけどリフレッシュできた。」
  • 「この番組、いつもとりとめのないトークが多いけど、それが逆に面白くて見ちゃうんだよね。」


いずれも、雑談が特に結論を持たずに終わったり、話題が一定の方向を定めず飛び回ったりするイメージを伝えています。相手に対して否定的な評価をするというより、自分自身や状況を軽く説明する言葉として使われています。

ビジネスでの使用を控える場合の言い換え例

「とりとめのない」はビジネス文書や公的な場では避けたほうが無難なため、代わりにどう言い換えるかの例を示してみましょう。

  • 「今回の打ち合わせではテーマが絞り切れず、まとまりのない議論になってしまいました。」
  • 「プレゼン内容が整理されていないため、どうしても要領を得ない印象を受けます。」
  • 「全体の流れが見えず、最終的な合意に至りにくいので、もう少し落としどころを見出せるよう再検討が必要です。」


これらのフレーズを使うと、「とりとめのない」という砕けた印象を与えずに、どこが問題になっているのかを相手に伝えることができます。特に「まとまりのない」や「要領を得ない」は、ビジネス上のコミュニケーションで問題点を指摘するのに適した表現と言えるでしょう。


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まとめ

「とりとめのない」とは、話や内容にまとまりがなく、要点をつかみづらい様子を示す言葉です。日常生活や友人との雑談など、カジュアルな場面ではよく登場し、全体的にゆるく、結論にこだわらないやり取りを指す場合に便利です。一方、ビジネスや公的な文書では「とりとめのない」と表現すると、印象を悪くしてしまう恐れがあります。

具体的な代替表現としては、「まとまりのない」「脈絡のない」「要領を得ない」などが挙げられます。これらの表現を使うことで、要点や結論の不明瞭さを指摘する際にも、相手によりフォーマルでわかりやすい印象を与えられるでしょう。特に打ち合わせやプレゼンテーションで話が逸れがちなときには、丁寧にテーマを整理し、結論や落としどころを示すことが大切です。

雑談や軽いコミュニケーションでは「とりとめのない話」も時にはリラックス効果を発揮しますが、一方でビジネス現場においては意味が薄かったり、時間の浪費にも繋がりかねません。状況と目的をしっかり把握しながら、話の方向性をコントロールする意識を持つことで、「とりとめのない」状態に陥るリスクを避けられるでしょう。

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