かつてCunard (キュナード)の大西洋横断船の広告は「目的地に着くまでが旅の半分の楽しみだ」と謳っていた。しかし、機内でWi-Fiを使える飛行機に乗ると、移動中に時刻を間違えてしまいやすい状況が生まれる。
Android Authorityに寄稿したミシャール・ラーマンは次のように説明している。「携帯電話ネットワーク、Wi-Fi、GPSのいずれかから取得した位置情報を使えば、スマートフォンは新たなタイムゾーンに入った際に自動的に時刻を調整できます。ですが、タイムゾーンが自動で変更されたときに通知が欲しい場合もある。グーグルはAndroid 16にまさにその通知を行う新機能を実装しようとしているのです」
この情報は、次期Android OSのベータ版を解析した結果、判明したもので、「システム設定」の「日付と時刻」項目に「自動タイムゾーン(Automatic time zone)」というオプションとして表示されるようだ。
タイムゾーンをまたいで飛行すると、今が何時なのか、地元は何時なのか、どれくらい飛んできたのかという点で混乱しやすい。これは筆者だけだろうか。
さらに厄介なのは、有料の機内Wi-Fiを利用していないにもかかわらず、どこかで奇跡的に一瞬だけ接続され、その間にスマートフォンの時刻がひっそり変更されてしまう場合だ。これではますます混乱してしまいやすくなる。
しかし、この新機能が搭載されれば、タイムゾーンが変わったことと、現在いるタイムゾーンがどこかを示す通知をスマートフォンが自動で送ってくれる。小さな変更だが、非常に役立つ可能性があり、アップルが提供するiPhoneには現時点では同じ機能はない。
筆者はこれを試すのを楽しみにしている。特にニューファンドランド標準時のような、隣のタイムゾーンと1時間単位でずれていない特殊な地域を飛ぶときだ。ニューファンドランド標準時は多くのタイムゾーンと異なり、UTCより3時間30分遅れという特徴がある。
(forbes.com 原文)