【重要なお知らせ:当社を装った偽サイトにご注意ください】

AI

2025.02.14 16:15

読みづらい文字をAIで自動拡大 時代に合った視線操作システム

shutterstock

shutterstock

スマホに表示されるウェブ画面の文字が小さすぎて読みにくいとき、その部分を「ん?」と注視する。その「ん?」をAIが判断して自動的にそこだけ拡大してくれるシステムが開発された。拡大だけでなく、視線だけで画面スクロールなどのコントロールも可能になるという。いろいろな応用が考えられそうだ。
プレスリリースより

プレスリリースより


金沢工業大学メディア情報科の松下裕研究室は、ユーザーの視線を検知してウェブ画面上の小さな文字を自動的に拡大表示する閲覧補助システムの研究を行っているが、このほど、AIの「強化学習」により、ユーザーが文字の識別に困っていることを即座に判断して対応する「視線操作Web提示システム」を開発した。強化学習とは、試行錯誤を繰り返しながら適切な行動を学ぶ機械学習の方式のことだ。

「視線操作Web提示システム」では、ユーザーの視線が500ミリ秒留まると、そこから100ミリ秒ごとに文字識別に困っているかどうかをAIに判断させることで、迅速な予測を可能にした。また、視線の移動速度や移動距離も外部条件として取り入れ、予測精度を高めている。
プレスリリースより

プレスリリースより


同研究室では、視線操作型電子メニューの研究も行っているが、このシステムは見るだけで料理の探索、選択、決定ができるファミリーレストラン用の電子メニューにも応用できるとのことだ。画面上のボタンの意味がわからず注視したときに自動的にヒントが表示される、なんていう無人レジがあってもいい。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事