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2025.02.20 13:30

大阪万博でデモフライト。「空飛ぶクルマ」社会実装へ

モビリティの歴史を変える

SkyDriveの空飛ぶクルマは、すでに世界から260機以上のプレオーダーが入っている(2024年11月時点)。社会実装後は、多様な用途での活用が想定されているが、福澤は未来の交通について、次のように期待する。

「10年後には、現在走っているタクシーの1割くらいの台数が空飛ぶクルマに取って代わっている状況にしたい。アプリを操作するだけで近くのビルの屋上にある離発着場が表示され、地上の渋滞を避けて目的地まで空を使って移動できるエアタクシーです。いずれはすべての交通機関が自動運転になると思うので、自動運転のタクシー・電車・空飛ぶクルマをシームレスな移動手段として確立していきたいと思っています」
 
福澤は、量産できるようになれば、料金もタクシーの価格帯に近づくだろうと推測する。タクシー代わりのほかにも、遊覧飛行や個人所有の可能性もあり、実用化が進めばさらなる用途も発見・開発されるはず。より多くの人が空飛ぶクルマを具体的な移動手段として認知するためにも、大阪万博でのデモフライトに力をいれる。(2025年2月、空飛ぶクルマ「SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)」の型式証明活動において、国土交通省航空局から適用基準が発行された)。

「船から始まったモビリティの歴史ですが、eVTOLの誕生は自動車・電車以来のインパクトの大きな出来事です。これまで日常的な移動手段は、海上や地上を走る乗り物がメインでしたが、ここへきて空の移動が開放される。社会実装を進めるためには、多くの人に機体を見て納得していただくことが大事なので、万博のデモでは世界中の人に実際に空飛ぶクルマを見て、ワクワクしてもらいたいです」

※本記事は、12月24日発売のForbesJAPAN2月号「2025年総予測 トランプ後、世界はこう変わる!」特集内の記事の転載です。

福澤知浩◎東京大学工学部卒業。トヨタ自動車にて自動車部品のグローバル調達に従事。原価改善賞受賞。2017年に独立し、製造業の経営コンサルティング会社を設立。20社以上の経営改善実施。18年にSkyDriveを創業。

文=尾田健太郎 イラストレーション=ルイス・メンド

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