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アート

2025.02.07 12:00

ルーブル美術館はどう変わる?「新ルネサンス計画」を深堀り

2025年1月27日、訪れる人で混み合うフランス・パリのルーヴル美術館(Photo by Mohamad Salaheldin Abdelg Alsayed/Anadolu via Getty Images)

ルーブル美術館は、総額およそ7億~8億ユーロ(約1120億~1280億円)とされる工事費用を、入場料収入、パトロンなどからの寄付、ルーブル・アブダビから支払われるライセンス料で賄う計画だ。

この美術館の年間予算は、約3億ドル(約466億円)。大半はチケット販売とライセンス料から得ており、およそ3分の1が、フランス政府からの助成金となっている。

仏美術評論誌ボザールは工事費用について、次のように伝えている

「政府予算を巡る危機的な状況の中で、この膨大な費用を賄うために国家元首とこの施設の長が頼るのは、『モナ・リザ特別展示室』の専用チケットの販売と、2026年1月から実施するEU域外からの来館者を対象とした入館料の引き上げによる収入の増加だ」

同誌はそのほか、「ひとつ確かなことは、過度の混雑の問題が知られている中でも、記録更新のペースは落ちていないことだ」と指摘している。

周辺地域の整備も進行

発表された計画では、ルーブル美術館だけではなく周辺地域の大幅な改修工事も行われることになっている。

パリ市当局のプレスリリースによると、市は周辺地域の再開発計画を、(すでに着手している)市内の「緑化計画」を同時に推進していく方針。これらを通じて、ルーブル美術館周辺へのアクセシビリティの向上と、パリを訪れる人たちにとってのより良い体験の提供を目指す考えだという。

forbes.com 原文

編集=木内涼子

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