外交訪問でエルサルバドルを訪れているルビオ長官は記者会見で、ブケレ大統領が「米国にいる不法移民を、国籍を問わず受け入れることに同意した」と述べた。
ブケレ大統領はさらに、米国内で収監されている危険な米国人犯罪者を、エルサルバドルの刑務所に受け入れることも申し出ており、その対象には米国の市民権を持つ犯罪者が含まれるという。これらの提案に加えて同大統領は、米国から送還されるエルサルバドル人の不法移民の受け入れについても「全面的な協力」を継続することに合意した。
ルビオ長官は「これほど友好的な申し出を行った国はこれが初めてだ」と述べて、このオファーを「世界で前例のない、最も驚異的な移民協定」だと称賛した。
ルビオ長官は、この申し出をすでにドナルド・トランプ大統領に説明したとのことで、ブケレ大統領を「米国の信頼できる友人」と表現した。ただし、トランプ大統領がこの提案を受け入れるかどうかは明らかにしなかった。
ブケレ大統領はX(旧ツイッター)への投稿で、エルサルバドルが米国に対し「刑務所システムの一部を外部委託する機会」を提供したと述べている。また、米国市民を含む「有罪判決を受けた犯罪者を、我々のメガ刑務所で受け入れる用意がある」とし、その対価を請求すると明言した。この対価は「米国にとっては比較的低額だが、エルサルバドルにとっては大きな額となり、刑務所システム全体を持続可能にする」と同大統領は述べている。
トランプ大統領はこの提案についてまだコメントしていないが、彼の親しい支持者であるイーロン・マスクは、Xの投稿で「すばらしいアイデアだ!!」と絶賛した。
(forbes.com 原文)