欧州

2025.02.05 09:00

大半が死傷する「自爆」突撃、余命数日の新兵⋯ロシア軍の人海戦術はいつまで続くか

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ロシア軍は依然として前進を続けている。だが、1メートル進むごとに大きな犠牲を払っている。
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ロシアの従軍記者ロマン・サポニコフは最近になってようやく、ロシア軍で契約後1週間程度しか生き延びられない新兵や補充兵が続出していることに愕然としている。「契約書に署名した時点から死ぬまで8日だ」とソーシャルメディアに書いている

ウクライナ軍のオレクサンドル・シルスキー総司令官は先月、ロシア軍の2024年の人的損害は戦死者約15万人を含む43万4000人にのぼったと主張した。1年でその前の2年間の合計よりも多くの人員を損耗したことになる。2022年2月の全面戦争開始以来では、ロシア軍の人的損害は80万人程度に達している可能性がある。

ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領は昨年12月、全面戦争開始以後のウクライナ軍の人的損害は戦死者4万3000人、戦傷者37万人だと述べている。ロシア側よりはるかに少ない数だ。前出のロシア人亡命申請者は、ロシア側がウクライナ兵を1人殺すごとに、ウクライナ側はロシア兵を7人ほど殺しているとの見方を示している。
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彼はロシア軍の突撃部隊を「自爆者」とも表現している。平均すると部隊の5人に1人程度しか生き残れないという。だとすれば、ポクロウシク近郊で第5強襲旅団に殲滅されたロシア軍分隊の11人は、典型的なケースよりも少しだけ運が悪かっただけかもしれない。

これほど代償の大きな戦争努力をクレムリンがどのくらい継続できるのかは、クレムリンとロシア社会にしか答えられない問題だろう。しかし、その答えが「無期限」でないのは確かだ。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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