彼は、LinkedIn(リンクトイン)の投稿で「我々にとって最新の顧客は、米国最大級の企業だ。生産量が増えることでコストを削減すると同時に、AI向けのデータを収集することが可能になる。当社は、2つの顧客向けに今後4年間で10万台のロボットを生産する可能性がある」と語った。
未来学者でエンジニアのピーター・ディアマンディスは最近、ヒューマノイドを開発する有力企業16社を選出したが、Figure AIはこの分野でテスラに続く2位とされた。(ディアマンディスは、自身が運営するベンチャーキャピタルを通じてFigure AIに出資している)。
Figure AIは、昨年12月に最新モデルであるFigure 02の商業クライアント向けの出荷を開始したと発表した。アドコックによると、同社のヒューマノイドはAIを用いて自己学習を行っているという。
同社の初号機であるFigure 01は、2024年1月の段階でワイヤーで繋がれ、人間のわずか17%の速度でしか動作できなかった。しかし、技術の進歩は早く、Figure 02はその7倍速く、秒速1.2メートルで歩くという。これは、時速に換算すると約4.3キロメートルで、人間の平均歩行速度より0.8キロメートルほど遅い。しかし、同社の開発ペースを考えると、もう間もなく人間に追いつくだろう。
アドコックは、今のところ顧客数を大幅に増やすことは考えておらず、特定の大口顧客を深く掘り下げることに重点を置いている。「当社の商業面での戦略は、少数のクライアントに集中することだ。初期段階では、多くのクライアントにリソースを分散するよりも、少数のクライアントを対象に垂直に成長する方が効率的だ」と、彼はリンクトインの投稿で述べている。