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2025.02.05 13:00

人型ロボット「Figure AI」が米国で最大の企業のひとつと契約、4年間で10万台出荷へ

Figure AIのヒューマノイド “Figure 02”(C)Figure

Figure AIのヒューマノイド “Figure 02”(C)Figure

ヒューマノイド(人型ロボット)の米大手メーカーFigure AI(フィギュアAI)が、BMWに続いて、「米国で最大の企業のひとつ」と契約を締結したと社名を明かさずに発表した。同社のCEOを務めるブレット・アドコックは今後4年間で10万台のヒューマノイドを出荷する可能性があると述べている。

彼は、LinkedIn(リンクトイン)の投稿で「我々にとって最新の顧客は、米国最大級の企業だ。生産量が増えることでコストを削減すると同時に、AI向けのデータを収集することが可能になる。当社は、2つの顧客向けに今後4年間で10万台のロボットを生産する可能性がある」と語った。

未来学者でエンジニアのピーター・ディアマンディスは最近、ヒューマノイドを開発する有力企業16社を選出したが、Figure AIはこの分野でテスラに続く2位とされた。(ディアマンディスは、自身が運営するベンチャーキャピタルを通じてFigure AIに出資している)。

Figure AIは、昨年12月に最新モデルであるFigure 02の商業クライアント向けの出荷を開始したと発表した。アドコックによると、同社のヒューマノイドはAIを用いて自己学習を行っているという。

同社の初号機であるFigure 01は、2024年1月の段階でワイヤーで繋がれ、人間のわずか17%の速度でしか動作できなかった。しかし、技術の進歩は早く、Figure 02はその7倍速く、秒速1.2メートルで歩くという。これは、時速に換算すると約4.3キロメートルで、人間の平均歩行速度より0.8キロメートルほど遅い。しかし、同社の開発ペースを考えると、もう間もなく人間に追いつくだろう。

アドコックは、今のところ顧客数を大幅に増やすことは考えておらず、特定の大口顧客を深く掘り下げることに重点を置いている。「当社の商業面での戦略は、少数のクライアントに集中することだ。初期段階では、多くのクライアントにリソースを分散するよりも、少数のクライアントを対象に垂直に成長する方が効率的だ」と、彼はリンクトインの投稿で述べている。
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編集=上田裕資

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