宇宙

2025.02.04 17:00

冬の折り返し地点、欠けながらも最も明るい金星が楽しめる 今週の夜空

夕空に輝く三日月と金星(Shutterstock.com)

2月7日(金):月と木星が並ぶ

日が暮れたら、南の空に目を向けてみよう。ふくらみをさらに増した月が、2つの明るい星の上に浮かんでいるだろう。月に近いほうがマイナス2.5等の木星で、その下に光っているのがおうし座の1等星アルデバランである。

2月9日(日):月と火星が大接近

雲間に輝く月と火星。2023年1月3日撮影(Alan Dyer/Stocktrek Images/Getty Images)

雲間に輝く月と火星。2023年1月3日撮影(Alan Dyer/Stocktrek Images/Getty Images)

暗くなってから東の空を見上げると、明るい月の左下に、金色に輝く火星とふたご座で最も明るいポルックスが見える。火星と月は10日未明にかけて距離を縮めてゆき、明け方に西の超低空で月が火星を隠す「火星食」が起こる。

金星の満ち欠け

西の空に「宵の明星」として輝く金星は、1月初旬の段階で、地球から見て半分しか照らされていない状態にあった。その後、地球との距離が近づくにつれ、光っている部分の割合は減る一方、明るさは増している。そして、ちょうど三日月を思わせる姿になる2月15日に、明るさが最大となる「最大光度」を迎える。見かけの形が細くなるのに輝きが増して見えるのは、地球に近づいて見かけの直径が大きくなったことと、金星を覆う分厚い雲が太陽光の反射率を高めていることが関係している。
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地球から見た金星の満ち欠けと見かけの大きさの変化。2004年撮影(SSPL/Getty Images)

地球から見た金星の満ち欠けと見かけの大きさの変化。2004年撮影(SSPL/Getty Images)

金星は地球から毎年同じように見えるわけではない。内惑星で、地球よりも公転速度が速いため、地球が太陽の周りを8周する間に、金星はほぼ13周している。したがって、地球からの見え方は8年ごとに同じパターンが繰り返される。

forbes.com原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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