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宇宙

2025.02.04 17:00

冬の折り返し地点、欠けながらも最も明るい金星が楽しめる 今週の夜空

夕空に輝く三日月と金星(Shutterstock.com)

夕空に輝く三日月と金星(Shutterstock.com)

2月2日は12月の冬至と3月の春分のちょうど中間点。私たちは天文学的に「冬の折り返し地点」を迎えた。とはいえオリオン座、おうし座とプレアデス星団(すばる)など、北半球で最も明るい冬の星座たちはまだしばらく夜空に輝き続ける。それ以外にも見どころの尽きない2月第1週の星空の情報をまとめた。

2月4日(火):半月と金星、土星が共演

日が沈む頃に西~南西の方角を見ると、半月にやや足りない月が「宵の明星」の上方に光っているはずだ。地球と大きさ・重さが似ていて「姉妹星」とも言われる金星は今、マイナス4.5等のまばゆい輝きを放っている。金星のすぐ下には1.1等の土星も見える。今月は、これから2つの惑星のコントラストがいっそう際立ってゆく。

2月5日(水):上弦の月

米ユタ州にあるプロボ渓谷で、岩山の上に浮かぶ上弦の月(Shutterstock.com)

米ユタ州にあるプロボ渓谷で、岩山の上に浮かぶ上弦の月(Shutterstock.com)

今宵は上弦の月、向かって右側が半分照らされている。英語では「first quarter moon(ファーストクオータームーン、4分の1の月)」という。なぜ半月なのに4分の1かというと、月が地球を周回する軌道上で4分の1の地点に位置しているから。すなわち、新月から次の新月までの期間の4分の1に当たるからだ。

新月から上弦までの月を、英語では「waxing crescent(満ちゆく三日月)」と呼ぶ。上弦から満月までは「waxing gibbous(満ちゆく凸状の月)」と呼ばれる。

2月6日(木):月とすばるが大接近

弓を引き絞ったような、少しふくらみのある半月が、おうし座のプレアデス星団(すばる)に大接近する。プレアデス星団は地球から約444光年の距離にあり、太陽系に最も近い散開星団だ。

2025年は、月がすばるの手前を横切る「すばる食(プレアデス星団食)」が毎月起こる。日本から観測できる機会もあるので、楽しみにしておこう。

半月とプレアデス星団の接近。イタリア・ラクイラにて2024年2月16日撮影(Lorenzo Di Cola/NurPhoto via Getty Images)

半月とプレアデス星団の接近。イタリア・ラクイラにて2024年2月16日撮影(Lorenzo Di Cola/NurPhoto via Getty Images)

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翻訳・編集=荻原藤緒

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