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宇宙

2025.02.04 10:30

金星が最大光度で輝く「惑星パレード」、「スノームーン」の満月を眺める2月の夜空

米ノースカロライナ州スパータで2025年1月25日に撮影された惑星パレード。写真左側に火星、中央に木星、右側に土星と金星が、黄道に沿って並んでいる(Peter Zay/Anadolu via Getty Images)

米ノースカロライナ州スパータで2025年1月25日に撮影された惑星パレード。写真左側に火星、中央に木星、右側に土星と金星が、黄道に沿って並んでいる(Peter Zay/Anadolu via Getty Images)

天文ファンにとって2025年の始まりは、なかなかどうして見るものの多い1カ月だったといえる。火星が地球から見て太陽とちょうど正反対に位置する「衝(しょう)」を迎えて金色に輝き、金星が日没後の空にまばゆく光り、彗星が突如として現れ、新月が春節(旧正月)の訪れを告げた。

2月には金星が「最大光度」となり、火星は引き続き明るい輝きを放ち、しし座の1等星レグルスが2月の満月「スノームーン」に寄り添う。金星、木星、火星の「惑星パレード」は月末までそろって夜空を彩り、場所によっては西の低空に土星を見つけることもできる。3月に入ると木星と火星しか見えなくなってしまうので、今のうちに堪能しておきたい。

2025年2月の夜空についてまとめた。

月とすばるが大接近

日時:2月6日(木)夕方~7日(金)未明
方角:南~西の空

今月最も魅力的な天体ショーのひとつが、おうし座のプレアデス星団(すばる)に月が大接近すること。明るい7つの星をギリシャ神話の7人姉妹に見立てて「セブンシスターズ」と英語で呼ばれるこの散開星団は、冬の夜空にきらめく宝石のような存在だ。

プレアデス星座。チェコ共和国にて撮影(Shutterstock.com)

プレアデス星座。チェコ共和国にて撮影(Shutterstock.com)

半月の明かりがすぐ横にあるため、すばるは少し見えにくいかもしれないが、双眼鏡を使ってでも見て損はない美しい眺めとなるだろう。今年は毎月、月がすばるを通過していく。

「スノームーン」の満月とレグルス

日時:2月12日(水)
方角:宵の東の空から昇る

2月の満月は、米先住民の農事暦で「スノームーン(雪の月)」として知られる。昇ってくる瞬間が最も印象的なので、今いる場所の月の出の時刻を前もって確認しておこう。しし座で最も明るい1等星レグルスとの共演も見逃せない。

イタリア・ラクイラで、コルノ・グランデ山とチェファローネ山の背後に昇る2月の満月「スノームーン」(Lorenzo Di Cola/NurPhoto via Getty Images)

イタリア・ラクイラで、コルノ・グランデ山とチェファローネ山の背後に昇る2月の満月「スノームーン」(Lorenzo Di Cola/NurPhoto via Getty Images)

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翻訳・編集=荻原藤緒

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