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経営・戦略

2025.02.17 13:30

2025年はパーパスを実践する「エシックス経営」元年に

イラストレーション=ムティ

名和は、J&Jのように従業員一人ひとりが行動原理を実装し、自律的な意思決定ができる組織を目指すには、自治(セルフガバナンス)が必要と説く。
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「自律のためには規律が求められる。しかもその規律は、身体知として身につける必要がある。この真理を理解せずに心理的な安全性や自律性を吹聴する最近の“ゆるい”風潮は、エシックス経営にとって有害無益です」

2025年は「目覚め」の年

世界経済を長い目で見ると、気候変動の影響や資源の枯渇といったリスクの増加と、AIやIoTといった技術の進歩によって、旧来の延長線上にある成長は限界を迎える。名和は、企業がパーパスに基づいて非連続的なイノベーションを創出し、持続可能な未来を実現する「異次元成長」の時代が到来すると考える。桁違いの成長を意味する「10X」と呼ばれる現象だ。

そんな未来に向けて、25年は「行動を変えるタイミング」だという。

「日本企業も擬態(ディスガイズ)から変態(メタモルフォーゼ)に本格シフトする時が来ました。今のうちに自社がどうやって変わっていくべきかを本気で考えていく必要があります」
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エシックス経営の実践で「異次元成長」に強い組織を目指す。25年はそんな「目覚め」の年になるだろう。


名和高司◎1980年東京大学法学部卒業、三菱商事入社。90年ハーバード・ビジネススクールにてMBA取得。その後約20年間、マッキンゼーのディレクターとしてコンサルティングに従事。10年より一橋大学教授。22年より現職。近著に『エシックス経営─パーパスを経営現場に実装する』。

文=宮田浩平 イラストレーション=ムティ

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