欧州

2025.02.03 16:00

ウクライナの「勝機」は防勢にあり 攻撃しかできぬロシアを逆手に取れ

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2つの反攻の対照的な結果から言えることがあるとすれば、それはタイミングがすべてだということだ。ロシア側が弱体化し、ウクライナ側が強固なときに、ウクライナ軍の旅団は、有意義で永続的な戦果を収められるという合理的な見通しのもと、攻撃に出ることができるだろう。
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ロシア軍が凄まじい損害を被りながらも、依然としてウクライナ軍に対してマンパワー(人的戦力)の面でも火力の面でも相当優位にある現在は、そうした時機ではない。

第92強襲旅団は、防御し得る土地を有効な兵器を用いて保持し、ロシア軍の襲撃部隊に大きな損害を与えている。そうすることで、交渉を通じた将来の和平に向けて、あるいはそれが無理なら、弱体化したロシア軍に対するウクライナ軍の今後の攻撃に向けて、有利な条件を整えるのに必要なことをやっている。

コスチャンティンは「指揮官は経験豊富な部隊の命を守ることを優先すべきだ」と訴えている。いまは持ちこたえ、あとで勝てるように。
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forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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