1985年に広東省湛江市で生まれた梁は、杭州の名門、浙江大学でAIを学び、2006年に電子工学の学士号を取得。2010年に情報通信工学の修士号を取得した。
梁は浙江大学の同級生2人とともに、2008年に中国株のトレーディングを始めた。彼らは、裁量取引や裁定取引などのさまざまな戦略を試した末に、2015年に数学やAI技術を駆使したヘッジファンドのハイフライヤーを共同創業した。その時点で、同社はすでに100台のGPUを使用し、投資判断をAIで強化していた。
ハイフライヤーは、2019年までに中国で最大かつ最も成功したクオンツ運用(高度な数学的手法を用いた投資手法)の企業の1つとなり、梁は、約3000万ドル(約46億7000万円)を投じてGPUの数を1100台に増強。自社施設を建設して運用基盤を拡大した。
同社の運用資産は、2021年に約140億ドル(約2兆1800億円)に達し、運用管理手数料のみで推定2億ドル(約310億円)以上を生み出していた。その年、梁はさらに1億5500万ドル(約2400億円)を投じ、エヌビディアのA100チップ1万個を購入した。
フォーブスが確認した2021年のハイフライヤーの投資家向け資料によれば、同社は研究資金の60%をAIラボに投じていた。この投資は、ハイフライヤーが過去最高のパフォーマンスを記録した2020年の成功を受けたものだった。同社の旗艦ファンドの1つは、中国のCSI 500株価指数を対象とし、AIを活用した予測モデルを用いることで、71%の年間リターンを記録していた。
しかし、2021年後半からファンドの成績は低迷し始めた。原因の一部は、AIによる投資判断の誤りだった。ハイフライヤーは同年11月に新規顧客向けのファンド販売を停止し、翌月には役員がSNS上で成績不振について謝罪した。


