2025年通年の累計は、すでに8867品目に上り、前年同時期に比べて9割増のペースで推移。このペースで行けば、品目数が前年を上回ることは確実で、生活に影響を受けることは必至だ。
値上げされる1656品目の平均値上げ率は14%。食品分野別に見てみると、冷凍食品やチルド麺製品などの「加工食品」が589品目で最多。「調味料」が357品目、シリアル製品を含める「菓子」が329品目と続いている。また「酒類・飲料」が266品目で、レギュラーコーヒーや果汁飲料が値上げとなっている。


帝国データバンクによると、2025年は春先にかけて、前年を上回る大規模な値上げラッシュが発生するとのこと。コメのほか、チョコレートの原料となるカカオ豆、コーヒー豆などの高騰の影響で、関連する製品で値上げが続き、3月は5カ月ぶりに単月で2000品目を超えるほか、4月は1年6カ月ぶりに3000品目を突破し、さらに増加するとみられている。
値上げの要因としては、原材料が97.6%と多くを占める中、物流費が79.4%となり、集計開始以降で過去最高を記録。人件費の50.9%も始めて値上げ品目のうち半数を超えている。

相変わらず円安水準が続くなか、輸入食材の高騰で値上げ圧力が続きそうだ。昨秋話題になった令和の米騒動も引きずっており、米飯類製品の大幅な価格改定も控えており、少なくとも夏まではこのような値上げが相次ぐと見られる。こうした物価高に合わせて収入が増えればいいが、そういうわけでもない。早くこの物価高スパイラルから脱出することを願うばかりだ。
出典:帝国データバンク「食品主要195社価格改定動向調査2025年2月」より