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AI

2025.01.29 18:00

米AI業界トップたちが語る中国製「DeepSeek」登場のインパクト

Omer Taha Cetin/Anadolu via Getty Images

トランプ大統領は、27日に予定されていた下院共和党議員との会合を前に、この脅威について言及した。「中国企業が開発したDeepSeekのAIのリリースは、我々が競争に勝つためには、とことん神経を尖らせるべきだという警告だ」と彼は語った。

ただし、DeepSeekの使用にあたっては、いくつかの留意点がある。同社のAIモデルは、中国共産党にとってセンシティブなトピックに対して検閲を行っていると専門家は指摘している。セキュリティ研究者のジェーン・マンチュン・ウォンによると、DeepSeekのモデルは、中国の習近平国家主席や1989年の天安門事件についての質問に応答しないという。また、プライバシーの問題もある。DeepSeekのモデルに入力されたデータは、中国国内のサーバーに保存されるとポリシーに記載されている。

国家安全保障のアドバイザリー企業ビーコン・グローバル・ストラテジーズの幹部は、DeepSeekを使用する際には十分な精査が必要だと警告している。「中国のAIモデルは、国家安全保障や言論の自由に関する評価が明確にならない限り、中国共産党のプロパガンダ機関として扱われるべきだ」と同幹部は述べている。

問題はDeepSeekの価値の提案にある。つまり、OpenAIやアンソロピックのような米国企業が、クローズドで有料のAIの世界を構築しているのに対し、DeepSeekは最先端の推論モデルを無料で、しかもオープンソースとして提供している点が大きく異なっている。

LabelboxのシャルマCEOは、「クローズドな米国企業のモデルよりも、オープンソースの中国のモデルのほうがずっと良い」と語っている。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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