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AI

2025.01.29 18:00

米AI業界トップたちが語る中国製「DeepSeek」登場のインパクト

Omer Taha Cetin/Anadolu via Getty Images

「DeepSeekが世界に示しているのは、計算資源を効率的に活用することに重点を置けば、多くのことが可能になるということだ。エヌビディアのチップをより効率的に活用することで、驚くべき成果を引き出し続けることができる」と彼は述べている。

汎用人工知能(AGI)の競争はリセットされた

OpenAIの「o1」モデルが一部のベンチマークで劣るとされる中、すでに一部のスタートアップ企業は、より高度なシステムを訓練するためのデータの取得を始めている。データラベリング企業Labelbox(ラベルボックス)のCEOであるマヌ・シャルマは、「汎用人工知能(AGI)の競争は多くの点でリセットされたと思う。これから業界全体で競争が激化するだろう」とフォーブスに語った。

トレーニングデータの巨大企業Scale AI(スケールAI)のアレクサンダー・ワンCEOも、DeepSeekのモデルが「衝撃的だ」と評価している。また、評価額が90億ドル(約1兆4000億円)のAI検索スタートアップPerplexity(パープレキシティ)のCEOであるアラヴィンド・スリニバスは、DeepSeekのモデルを自社の主要な検索プロダクトに統合する計画を明らかにしている。AIチップ企業のGroq(グロック)は、すでにDeepSeekのR-1モデルを言語処理ユニットに追加している。

一方で、エンタープライズ向けのAIスタートアップWriter(ライター)のCEOであるメイ・ハビブは、DeepSeekのモデルが限られた予算で米国の最先端モデルに匹敵する性能を実現したのは、それほど驚くべきことではないと話す。Writerは昨年10月に、わずか70万ドル(約1億1000万円)で訓練したモデルを発表したが、このモデルは合成データを使用して訓練コストを削減したという。「私たちは、DeepSeekのモデルが注目を浴びる前から、この分野ではコモディティ化が進んでいくと言っていた」とハビブは語った。
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編集=上田裕資

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