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リーダーシップ

2025.03.22 18:00

不確実なことばかりでも「絶望に流されず」自分の人生のコントロールを取り戻す方法

KieferPix / Shutterstock

自分自身の物語を綴る意義

自分の物語を所有する、とは、自分の行動とマインドセットを、自分にとって最も大切なもの、人生の目的や価値や意味と一致させることだ。自分の人生をコントロールし、たとえ外部の出来事によって道を外れてしまいそうなときも、自分の心を躍らせること、自分の成長を促してくれることに向かって軌道修正するのだ。こうしたアプローチが重要である理由を以下に挙げよう。

1. パーパスは粘り強さを培う
自分の人生に価値と意味を付与するものにフォーカスすることで、混乱に耐える基礎を築くことができる。パーパスは、困難を耐え忍ぶべき理由を与えてくれる。

2. 希望は行動を促す
楽観主義とは、困難から目を背けることとは違う。より良い結果は可能だと信じ、そのために努力することだ。希望は困難を、成長の機会へと変える。

3. 行為主体性は勢いを生み出す
自分の物語を所有することで、マインドセットを受動から能動に切り替えることができる。一つ一つは小さくても、意図的な行動を積み重ねることで、進歩が促され、自信が育っていく。

4. 物語を取り戻すための実践的戦略、自分の価値観を定義する:あなたの原動力は何か? あなたに喜びや達成感を与えるものは何か? 外部のプレッシャーにあなたの行動を決めさせるのではなく、こうした要素を意思決定の指針にしよう。

5. コントロールできるものに集中する
自分が有意義な行動をとることができる部分を見つけよう。それは、どんなに小さなものでもかまわない。自分の制御が及ばない外部要因について思い悩むのはやめて、前進のためにできることにエネルギーを注ごう。

6. 困難への見方を変える
逆境を行き止まりではなく、予期せぬ展開として捉えよう。「この課題は、自分の成長や目的にどう貢献するだろう?」と自分に問いかけよう。

7. 楽観主義を育む
忘れないでほしい、楽観主義の反対は、悲観主義ではなく、絶望だ。感謝を実践し、ポジティブな結果を思い描こう。自分の周囲には、あなたを支え応援してくれる人たちに集まってもらおう。

コミュニティの力

自分自身の物語を綴るという旅は、限りなく個人的なものだが、だからといって、一人きりで書き上げる必要はない。信頼し尊敬する人たちを見つけることで、かけがえのない支えや励ましを得ることができる。

私たちは、コミュニティに属し、自分は一人ではないと思い出すことで、回復力が増幅される。仕事上のネットワークでも、同年代のグループでも、信頼する友人でもいい。こうしたつながりをもつことで、私たちは地に足をつけ、希望を保つことができる。彼らのおかげで私たちは、気持ちがひるむような道でも前に進もうと思えるのだ。

希望の重要性

不確実性に満ちたこの世界で、絶望は、理解できる反応のように感じられるかもしれない。しかし、それは有効な選択肢ではない。

私たちは、リーダーとして、プロフェッショナルとして、個人として、絶望している暇はない。私たちの人生、組織、コミュニティは、私たちが力を取り戻し、目的をもって進むことを求めている。

自分自身の物語を綴るあなたは、直面する困難から目を背けるわけではない。むしろ、それらを受け止めた上で、次に来るものを形にするという役割を引き受け、未来の可能性に飛び込もうとしているのだ。

パーパス、希望、行為主体性は、ぜいたく品ではない。変化を続けるこの世界を進んでいくための必需品なのだ。

forbes.com 原文

翻訳=的場知之/ガリレオ

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