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2025.02.03 16:15

社内システムをSaaSに乗り換えた企業の満足度

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ITインフラや業務システムをSaaS(外部委託のシステム)に移行する企業が増えている。SaaSにはコスト削減ばかりではなく数々のメリットがあるが、はたして実際にSaaSに乗り換えた企業は、どれだけ満足しているのだろうか。

企業の業務システムは、これまで社内に専用のコンピューターを設置し、自社開発または既製のソフトウェアをカスタマイズして運用するスタイルが多かった。そうした形式を「オンプレミス」(自社運用)と呼ぶが、近ごろでは同等のソフトウェア機能を提供するサービス「SaaS」(Software as a Service:サービスとしてのソフトウェア)が増えた。つまり、システム開発や管理運用をお任せできるサービスだ。

クラウド型人事労務システム「ジンジャー」を提供するjinjerは、オンプレミスからSaaSに乗り換えた企業の経営層および人事担当者236人を対象にアンケート調査を実施した(対象者の64パーセントは従業員数1000人以上の企業に所属)。それによると、SaaSに乗り換えたシステムでもっとも多かったのが勤怠管理。続いて、人事管理、給与計算、労務管理などとなっている。

乗り換えた理由は、「システムの保守・管理の属人性をなくすため」がほぼ5割ともっとも多かった。独自システムでは独特な仕様になることがあり、管理できる技術者が限られ属人化が進む恐れがある。続いて、「システムの運用・保守にかかるコストの削減」、「リモートワークなど従業員の働き方に柔軟に対応する必要があったため」、「運用・保守を担うIT人材不足に悩まされていたため」などとなっている。

コストの削減に関しては、「非常に削減できた」、「おおむね削減できた」が合わせて41.7パーセント。「どちらとも言えない」が34.3パーセント、「あまり削減できていない」が7.4パーセントと微妙な結果となった。

しかし満足度は、「非常に満足」と「おおむね満足」が合わせて51.8パーセント。「どちらとも言えない」が37パーセント。「あまり満足していない」、「非常に不満」が合わせて11.1パーセントと、なかなかの好成績だ。

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文 = 金井哲夫

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