
心躍る時代
ミーアキャットは間もなく、1平方キロメートル電波干渉計(SKA)の一部となる予定だ。SKAは、総工費22億ドル(約3400億円)の電波望遠鏡群の大陸間ネットワークで、南ア・北ケープ州のカルーに設置されるパラボラアンテナ197基と、豪州・西オーストラリア州の内陸部アウトバックにあるマーチソンのアンテナ13万1072基で構成される。これにより、2つの大陸にわたる全てのアンテナの集光面積の合計が1平方kmに及び、非常に微弱な電波信号の検出が可能になる見通しだ。2021年のGRG発見を主導した南ア・ケープタウン大学の研究者、ジャシンタ・デルヘイズは「電波天文学の心躍る時代に突入しつつある」として「ミーアキャットは、かつてないほど遠くの観測を可能にしていると同時に、SKAは、この境界をさらに遠くへと押し広げ、GRGのようなミステリアスな天体を取り巻く謎の一部の解明を可能にすると期待できる」と述べている。
(forbes.com 原文)