自律的なチームによる既存のマネジメント構造から、リーダーが学べること
自律的なグループという概念は、新しいものではない。例えば寄宿学校には、生徒たちが親の監督なしで生活する世界がある。こうした「プレップスクール」の生徒たちのあいだでは、テレビドラマ『イエロージャケッツ』で描かれたような回想とは異なり、規律とリーダーシップが自然に育まれる。米国ウィスコンシン州デラフィールドにある寄宿学校セント・ジョーンズ・ノースウェスタン・アカデミーズでは、生徒たちは自己責任を学んで実践している。「寄宿学校の生活では、生徒たちは、自分の安全地帯から踏み出し、より自立することが求められる」
自律的な働き手についても、同じことが言える。
最初は混乱の懸念があるものの、生徒たちは多くの場合、暗黙の協力体制を築き、自然な秩序を確立していく。大人である私たちには、自律的なチームで創造性と協調性を発揮する能力がすでに備わっている。混乱に対する懸念は、人間の本質に対する、より深い理解に置き換わるべきだ。
私たちは、協力するようにできている。私たちのコミュニケーション能力と革新性が、私たちの周りにある世界を築いてきた。これは、自己管理し、適応する人間の能力を示すものであり、(フォード創業者の)ヘンリー・フォードが最初の自動車組み立てラインを構築するはるか前から存在した。
マネジメントは進化しつつあり、私たちは再び、最も得意なことをするようになりつつある。当事者意識、エンパワーメント、セルフリーダーシップが主導権を握るのだ。
(forbes.com 原文)


