2. デジタル空間の断捨離
ハイパーコネクテッドな現代では、デジタル面での散らかりは目に見えないが、私たちの精神力と感情面でのウェルビーイングを絶えず奪っている。専門誌『インターナショナル・ジャーナル・オブ・メンタルヘルス・アンド・アディクション』に2019年に掲載された研究によると、1日2~3時間を超えるデバイス使用は認知機能の低下や不安の増大、自尊心の低下、その他の深刻な精神衛生上の問題とつながっている。デジタル面での散らかりはまた、時間の浪費も引き起こしている。デバイス使用は起きている時間の45%近くを占め、これにより有意義な活動から遠ざかり、満足しない状態に陥る。2023年の調査によると、平均的な米国人は1日7時間以上もスクリーンに向かっている。これにより手軽な満足感を求めるようになり、デバイスを使わない深く充実した体験を楽しめなくなっている。
デジタル空間を断捨離するのは案外簡単だ。まずは以下のことから始めよう。
・メール受信トレイを整理
毎日10~15分かけて不要なメールの配信を停止し、古いものを削除する。・アプリを見直す
過去3カ月間使っていないアプリを削除して、デバイスのストレージとメンタルのスペースを空けよう。・通知を制限する
注意散漫にならないよう、また自分の注意をコントロールできるよう、必須ではないアラートをオフにする。・ファイルを整理する
仕事用、私用、その他のファイル用のフォルダを作って分類する。・デバイス禁止のゾーンを設ける
寝室やダイニングテーブルなどのスペースを完全にデバイス禁止にして、健全な境界線を設定する。・時間制限を設ける
アプリのタイマーやデジタルウェルビーイングのツールを使って、SNSなど必須ではないアプリの1日のスクリーンタイムに上限を設ける。デジタル空間を断捨離することで、常に気が散ることから解放され、明晰さと集中力、そして本当に大切なもの、つまり自分の時間を確保する余地が生まれる。


