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スポーツ

2025.01.26 11:00

大谷翔平はイチローが逃した「満票」で野球殿堂入りするかもしれない

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(Mary DeCicco/MLB Photos via Getty Images)

各投票者は最大10人の候補者に投票することができる。
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イチローに投票しなかった1人が誰であるかは、依然として不明だ。おそらく、今後も明らかになることはないだろう。

野球殿堂理事会の規則によると、投票者には投票用紙を公表する義務はない。実は、CBSsports.comが1月22日付の記事で指摘しているように、全米野球記者協会は2016年に、殿堂入り投票用紙の公開をすべて義務付けることを、80対9の賛成多数で可決したのだ。しかし、野球殿堂理事会はこの提案を却下した。

殿堂入りの基準とは?
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筆者は長年、野球殿堂入りの選考手順全体に対して批判的だ。いくつかの問題や疑問が頭に浮かぶ。

1. 殿堂入りの判定基準とは何なのか?

選手が殿堂入りの資格を得るために満たさなければならない基準は何なのか?

知られている基準の1つは、選手は引退後5年以上が経過していなければ資格が得られないということだ。引退から5年が経つ前に亡くなった選手には例外が認められることもある。実際には、必要要件というものは何もない。投票はまったくの主観によるものだ。今回のイチローの件でもわかるように。

ヤンキースの遊撃手でオールスターの常連だったデレク・ジーターは、野球アナリストのほとんどが史上最高の遊撃手の1人と評価するほどの選手だったが、野球殿堂入りが決まった際には、イチローと同じく満票に1票足りなかった。

あれから5年が経った今も、全米野球記者協会の誰がなぜ、ジーターを投票から外したのか、誰も知らない。イチローの場合と同じく、永遠に謎のままかもしれない。

2. なぜ、野球殿堂の投票はこれほど制限されているのか?

なぜ、全米野球記者協会の会員だけが投票できるのか? なぜ、毎日試合を観ているテレビやラジオの放送関係者には投票権がないのか? なぜ、全米野球記者協会に所属せずに野球の記事を定期的に執筆している記者は、年間100試合以上も記者席で観ているにもかかわらず、投票できないのだろうか?
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翻訳=日下部博一

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