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2025.01.27 08:00

「仰ってください」の意味とは?ビジネスシーンでの使い方と類義語・言い換え表現を例文付きで徹底解説

「仰ってください」の意味とは?

「仰ってください(おっしゃってください)」とは、相手の発言や要望を丁寧に促すための敬語表現です。「言う」の尊敬語である「仰る(おっしゃる)」に「~てください」という依頼表現を付け加えた形で、目上の人や取引先などに対して「何か言いたいことがあれば遠慮なく話してください」と伝えるときに使われます。

口頭のやり取りだけでなく、ビジネスメールやチャットでも「なにかありましたら、仰ってください」と締めくくることで、相手が遠慮なく質問や意見を出せる雰囲気を作れるのがポイントです。

「仰ってください」は丁寧な依頼やお願いのニュアンスを含むため、砕けた場面よりも、ある程度フォーマルなやり取りで重宝されます。ただし、カジュアルな状況で使うとやや堅い印象を与えるかもしれません。やり取りの文脈や相手との距離感を見極めながら使い分けることが大切です。


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ビジネスシーンでの具体的な使い方

1. 会議や打ち合わせの場面で

会議や打ち合わせの最中、司会や進行役を務める人が参加者に対して意見を求めるときに「何かご意見やアイデアがありましたら、どうぞ仰ってください」と促す形が挙げられます。単なる「言ってください」ではなく、「仰ってください」とすることで、参加者を丁寧に扱い、意見を出しやすくしているのです。 特に、部下や後輩だけでなく、社外の人や上司を含めて意見交換をする場面では、礼儀を尽くした表現として重宝されるでしょう。

2. 不明点や疑問の確認を促すとき

取引先との打ち合わせや、メールでのやり取りで「ご不明な点がありましたら、何なりと仰ってください」という一文を加えると、相手が疑問を抱いている場合に遠慮なく質問しやすくなります。 また、社内で新システムを導入したり、研修を行ったりする際に、説明の最後で「もし分からないことがありましたら、仰ってください」と述べると、質問を出してもいい雰囲気を明確に示せます。

3. 相談や意見交換のハードルを下げる

「仰ってください」というフレーズは、相手に「あなたの意見や要望を積極的に受け止めますよ」というメッセージを送ります。特に、顧客やクライアントが気を遣う場面では、積極的にこの表現を用いて「何でも相談してほしい」という姿勢を示すと良い効果があります。 同時に、言葉だけでなく聞き手の態度が大切なので、相手が話しやすい雰囲気づくりを心がけると、よりスムーズなコミュニケーションが期待できます。

「仰ってください」を使う際の注意点

1. 相手との立場関係を考慮する

「仰ってください」は敬語ではあるものの、相手の行為(言うこと)を促す言葉です。自分が目上の人に対して使うのは問題ありませんが、すでに相手がかなり立場の上にある場合や、非常にカジュアルなシーンではやや大げさに聞こえる可能性もあります。 立場が対等な同僚間や後輩との間であれば、「教えてね」「言ってくれると助かるよ」のように砕けた表現を使ったほうが自然なケースもあるので状況を見極めましょう。

2. 過度な敬語の重ね掛けに気をつける

すでに「仰る」という尊敬語が含まれているため、「仰っていただけますでしょうか」とさらに敬語を重ねすぎると、文全体がくどくなる恐れがあります。メールや文章で「恐れ入りますが、ご意見を仰っていただけますでしょうか」といった表現は決して誤りではないものの、連発すると読みにくく感じられることがあるでしょう。 同じメール内で敬語レベルがバラバラになることも避けたいので、全体のバランスを考えながら文章を仕上げるのがポイントです。

類義語・言い換え表現

1. 「お教えください」

「お教えください」は、相手に何かを「教える」行為を依頼する形です。自分が分からない情報を求める際に使われるため、質問や説明を頼むときにぴったり。一方、「仰ってください」は相手の言葉・意見そのものを促す感覚が強く、情報提供や説明というよりは「発言」を重視するニュアンスが含まれています。 状況に応じて、より適した言い回しを使い分けると良いでしょう。

2. 「お知らせください」

こちらは相手に対して、「何か変更や進捗があったら教えてほしい」「完了したら連絡してほしい」とお願いするフレーズ。メールの結びなどで「ご都合がつきましたらお知らせください」のように活用できます。 「仰ってください」が口頭での発言を重視するならば、「お知らせください」は文書や状況報告などの情報伝達によりフォーカスした形と言えます。

3. 「ご意見を伺えれば幸いです」

フォーマルな場面で、相手に意見を求めるときに「ご意見を伺えれば幸いです」はよく使われる丁寧な表現。「伺う」は謙譲語であり、自分が相手の意見を尊重して受け取りたいという姿勢を示します。 「仰ってください」が「言うことを促す」直接的な言葉なら、「ご意見を伺えれば幸いです」は「相手の考えを丁寧に聞きたい」という礼節を強く強調するニュアンスがあるため、ビジネス文書やメールでも好まれます。

ビジネスでの例文

例文1:会議中に意見を求める

では、進捗報告は以上になります。
他にご不明な点や追加で確認したいことがありましたら、どうぞ仰ってください。遠慮なくご質問くださいませ。


この例では、会議の進行役が他の参加者に対して積極的に発言を促す場面を想定しています。「言ってください」とするよりも、「仰ってください」が加わることで、参加者への敬意と丁寧さが伝わります。

例文2:顧客への追加要望の呼びかけ

ご利用にあたり、もし操作で分かりにくい点や不便に感じられる箇所がございましたら、いつでも仰ってください
速やかに担当部署へフィードバックさせていただきます。


顧客に配慮を示すメールやサポートの文面で、意見や要望を遠慮なく伝えてほしいというニュアンスを丁寧に表すフレーズとして活用できます。


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まとめ

「仰ってください」は、相手の意見や発言をスムーズに引き出すための敬語表現で、「何でもお話ください」「どうぞご意見ください」という気持ちを丁寧に伝える言い回しです。会議ややり取りで、「率直な意見を聞きたい」「疑問を解消したい」ときに特に有効で、受け手が「自由に話していいんだ」と感じやすくなるのが魅力と言えます。

しかしながら、すでに「仰る(おっしゃる)」が尊敬語であるため、余計な敬語を重ねたり多用しすぎたりすると文章が過度に堅苦しくなる可能性があります。また、相手との距離感やシチュエーションによっては、もっとカジュアルな表現や別の表現(「お教えください」「お知らせください」「ご意見を伺えれば幸いです」など)を選ぶほうが自然な場合もあるでしょう。

大切なのは、相手へ敬意を払いながら、言葉本来の目的を果たすことです。「仰ってください」を使うのであれば、「何をどのように話してほしいか」を簡潔に伝え、相手にとって話しやすい雰囲気をつくる工夫も欠かせません。メールや口頭でのコミュニケーションの中で、適切なタイミングとバランスを意識して活用すると、より円滑な情報交換が可能になります。

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