そんな中、トリップアドバイザーとYelpは、エヌビディアとジェフ・ベゾスが支援するAI検索エンジンのPerplexity(パープレキシティ)にデータをライセンス供与する契約を発表した。Yelpは、Perplexityの検索結果に同社のサイトへのリンクが含まれることを強調した。
企業の「検索依存」離れ
また、Kayakや他のサイトは、インフルエンサーマーケティングなどの検索以外の顧客の獲得手法の活用を強化している。Kayakの昨年1月のスポンサーコンテンツの1つは、これまでTikTokで約4400万回視聴されている。同社は、グーグルが「AIによる概要」を開始して以降に、さらにいくつかの投稿をスポンサーし、ある動画は1800万回再生され、他の数本もそれぞれ100万回以上の再生回数を記録している。このような取り組みは、オンライン上の行動様式を変えつつある若いユーザー取り込むためのものだ。「あなたが今、25歳未満だったとしたら、今がまさに生涯にわたるウェブ上の習慣を形成しつつある時期だ」とKayakのハフナーCEOは述べている。
「若いユーザーたちは、TikTokやインスタグラムで新しいサービスを見つけたり、ChatGPTをデフォルトの検索エンジンとして使っているが、そうした人々こそが私たちがターゲットとすべき顧客だ」と彼は続けた。
もちろん、現時点ではTikTokやChatGPTでフライトを予約することはできないが、その状況も変わるかもしれない。「数十年に渡って、企業にとって重要な収益源であり続けてきたグーグルからのトラフィックが減少しつつあることは明らかだ」とKayakの広告キャンペーンを手掛けるクリエイティブエージェンシーPepperの創業者のナジャ・サムターは述べた。
「私たちは長年、1つのカゴにすべての卵を入れてきたようなものだ」と彼女は言う。「そして今、そのカゴが消えてしまおうとしている」
(forbes.com 原文)


