フリーランス、副業の増加
フリーランスや副業は、もはやクリエイターや技術者だけのものではなく、働き方の主流になりつつある。ウェブ会議用デバイスを製造するOwl Labsの調査によれば、調査に参加した会社員の約半数が副業を持っており、さらに16%の人が副業を探しているという。何がこのシフトに拍車をかけているのだろうか? 企業に存在するスキルギャップ、労働者不足、そして私たちがもつ働き方の柔軟性に対する普遍的な欲求の組み合わせである。FiverrやUpworkのようなクラウドソーシング・プラットフォームが存在する今、副業を通じて臨時収入を得たり、自分のスケジュールに合った働き方をしたりしやすくなっている。
一方、企業もこのトレンドを歓迎している。副業人材やフリーランサーを採用することで、フルタイムの雇用にこだわらず、短期的なニーズに特化した労働力を確保できるからだ。
もしあなたもそうした働き方を望むのであれば、まずは小規模な短期プロジェクトから受注してみよう。コーディングやデジタルマーケティングのような需要の高いスキルに投資し、LinkedInやTikTokで専門知識を共有しよう。クライアントは、実際に成果が見える人物を採用したいと思っている。
お試しで始めるにせよ、本格的に始めるにせよ、フリーランスや副業は自分の時間を自分でコントロールできる良い手である。
採用プロセスにAIが浸透
長くて疲れる面接は過去のものになりつつある。2025年には、AIのおかげで採用プロセスはより迅速かつ効率的になるだろう。SHRM(人材マネジメント協会)によるとすでに4社に1社が、履歴書のスキャンから優秀な候補者の予測まで、採用活動にAIを活用している。その結果、より迅速で、双方にとってより合理的な採用プロセスが実現した。ただし求職者にとっては、採用プロセスへのAIの浸透は、就職活動にかかる時間が短縮される一方で、リスクもより高まることを意味する。履歴書や応募書類は他の人のものよりも輝かなければならない。AIはデータベースを深く掘り下げ、キーワードやスキル、古い応募書類まで探し出す。履歴書を常に最新の状態にアップデートしておかなければ、採用担当者が古いデータベースを再訪したときに取り残されてしまうおそれがある。また、実際に会って良い印象を与えるチャンスが減り、相対的に履歴書や応募書類の重要性が高まっている。
そうした背景の中で、他の一歩先を行く秘訣は何だろうか? それは、履歴書やLinkedInのプロフィールに関連するスキルや業界の流行を盛り込み、常にその新鮮さを保つことだ。チャンスがやってくるのを待つだけではいけない。企業に直接応募し、ネットワークを構築しよう。採用プロセスにAIがどのように関わっているのかを知ることで、企業が求める人材像により近づけるだろう。