Tips

2025.01.24 08:00

「言われた」の敬語表現とは?ビジネスシーンでの使い方と類義語・言い換え表現を例文付きで徹底解説

「言われた」の意味とは?

「言われた」という言葉は、本来「相手が自分に何かを伝えた」「他者から何らかの発言を受けた」という意味を簡潔に示す表現です。 しかし、そのままの形でビジネスシーンや敬語の文脈に使うと、直接的かつややカジュアルに響きすぎる場合があります。

特に上司や取引先など目上の人が何かを述べたことを伝えるとき、「◯◯さんが言った」「言われた」というのでは敬意が足りない印象を与えかねません。 そのため、適切な敬語表現で「教えていただいた」「ご指示をいただいた」「おっしゃっていました」などに置き換える必要が生じます。

「相手が言った」という行為を尊重しつつ、自分が受けとめた内容を伝える際に選ぶ表現は多彩で、文章や話し言葉に合わせて微妙に変化します。 適切に使い分けることで、相手との距離感や状況を上手に調整し、スムーズなコミュニケーションを図れるのが敬語の利点です。


advertisement

ビジネスシーンでの「言われた」の正しい使い方

上司・取引先などへの報告時

仕事上、別の部署や外部の担当者が言及した内容を、上司やクライアントに伝えなければならない場面があります。 このとき、単に「◯◯さんが言っていました」ではなく、「◯◯様がおっしゃっていました」「◯◯部長からご説明がありました」などの敬語を使うと丁寧です。 「言われた」という直接的な表現を避け、相手に対して敬意を示す「おっしゃる」「仰せになる」「ご説明いただく」などの言葉を選ぶことが、ビジネスメールや報告書で好まれる理由です。

例としては、上司への口頭報告で「先ほど◯◯部長が『来週の会議を延期する予定だ』と仰っていました」と伝えると、部長の発言を尊重しつつ自分が受け取った情報を丁寧に報告できます。 逆に「あの人が言ってました」と言うだけだと、やや無造作な印象を残しかねません。

メールや文書での伝達

ビジネスメールでも「◯◯様がおっしゃった件につきまして」や「◯◯様からいただいたご指摘によると」などと書くことで、「誰かが言った」事実を改まった調子で伝えられます。 「言われた」という言葉をそのまま書くと、文章全体のフォーマル度が下がり、相手を軽んじている印象にもなりかねないため、敬意表現に言い換えるのが定石です。 なお、メールでは適度に文章量を抑えつつも、可能な限り敬語を適切に使うことを意識すると、プロフェッショナルな印象を強められます。

敬語表現の例と使い分け

「おっしゃる / おっしゃいました」

「おっしゃる」は「言う」の尊敬語であり、相手が目上または敬意を払うべき人物の場合に使います。 「社長がおっしゃった」「クライアントがおっしゃっていました」のように、相手が発した言葉を丁寧に伝える形です。 「先ほど社長がおっしゃったとおり、こちらの提案を再検討いたします」という具合に使えば、相手への敬意を保ちつつ内容を報告できます。

「ご指示をいただく / ご指摘いただく」

ビジネスシーンでは、「◯◯と言われた」を「ご指示いただきました」「ご指摘いただきました」に変換できるケースもよくあります。 例えば「クライアントが改善点を指摘した」場面では「クライアントからご指摘をいただきました」と表現するほうが、目上や取引先を尊重する丁寧な言い回しになります。 同様に「上司にこれをやるように言われた」を「上司からご指示をいただきました」とすれば、すっきりと敬語が成立します。

「伺いました / うかがいました」

「言われた」を受け手の視点で「伺いました」と言い換える方法もあります。 「伺う」は「聞く」の謙譲語ですが、相手の言葉を自分が聞き取った事実を丁寧に述べるときに使えます。 例えば「先日の会議で、部長から開発スケジュールの変更について伺いました」など。 ここでの「伺う」は「(相手の発言を)拝聴する」イメージのため、単に「言われた」というよりもさらに相手を立てるニュアンスが強まります。

類義語・言い換え表現

「ご教示いただく」

「ご教示いただく」は「教えてもらう」という意味合いで、相手が専門的な知識やノウハウを伝えてくれた場合に使うと適切です。 「◯◯と言われた」状況が、相手が専門家としてアドバイスや説明をしてくれたシーンならば、「◯◯についてご教示いただきました」と書き換えられます。 単純に「言われた」ではなく、「相手の説明をありがたく聞く」という尊重した姿勢を示せる点が強みです。

「ご忠告を賜る / ご意見を頂戴する」

「言われた」内容が注意やアドバイスであれば、「ご忠告を賜る」「ご意見を頂戴する」といった表現に切り替える方法があります。 たとえば、「先輩からミスが多いと注意された」→「先輩からミスの多さについてご忠告を賜りました」という形にすることで、相手の言葉を敬意あるものとして捉え直せます。 ただし、会話でこれを多用するとやや改まりすぎるため、状況に応じて使い分けることが大切です。

ビジネスでの例文

例文1:上司の発言を部下に伝える

◯◯部長がおっしゃったのですが、今週中に予算案を再提出してほしいとのことです。
ご都合はいかがでしょうか? 早めに対応できれば、部長も安心されると思います。

ここでは「言われた」を「おっしゃった」に置き換え、上司の発言として伝えています。 「言われた」というストレートな言葉を使うよりも、上司への敬意を保ちやすい形と言えるでしょう。

例文2:取引先からの要望をプロジェクトチームへ共有

取引先の◯◯様から、納期を1週間早められないかとご指示をいただきました。
対応が難しい場合は早めに相談してほしいとも仰っていますので、スケジュールを見直して検討しましょう。

この場合、「納期を早められないかと◯◯様に言われました」ではなく、「ご指示をいただきました」「仰っています」とすることで丁寧な報告表現となっています。 また、単なる伝達だけでなく、次の行動(スケジュールの見直し)を示すことで円滑なチームの連携に繋げられます。

使い分けのポイント

相手の立場が「目上」か「対等」か

目上の人や大切な取引先が発した言葉を伝える場合は「おっしゃいました」「ご指示いただきました」などの尊敬語を使うのが基本です。 一方、同僚や後輩、あるいは仲が良い上司の場合は、もう少し砕けた言い回しでも問題ない場合があります。 しかし、公式な文書やメールでは、たとえ社内であっても失礼に当たらないよう敬語を配慮するのが無難です。

「何を言われたのか」を具体的に添える

敬語表現だけにこだわると肝心の内容が薄れてしまうことがあります。 「上司に『今のやり方では費用がかかりすぎる』と言われました」と伝える際、正しくは「上司から、コスト面の見直しが必要だとご指摘いただきました」と内容を具体化するほうが分かりやすいでしょう。 敬語にしつつ情報不足にならないよう要点をしっかり盛り込むことが大事です。


advertisement

まとめ

「言われた」は日常的に使う言葉ではありますが、ビジネスの場面ではもう少し丁寧で敬意ある表現に言い換える必要があります。 「おっしゃる」「ご指示いただく」「ご指摘いただく」「伺う」などの敬語表現を適切に使い分けることで、自分が受け取った発言を目上の人や取引先に伝える際にも、失礼にならないコミュニケーションが実現します。

特に上司や重要クライアントなどから「何を言われたか」を他者に報告するとき、あらかじめ敬語表現を意識しておけばスムーズに事実を伝達できます。 また、社内の同僚や親しい間柄でも、文書やメールとなると少しフォーマルさが必要になる場合があります。

相手の立場・シチュエーション・書き言葉か口頭かなど複数の要素を考え合わせ、最も適切な言い回しを選ぶことで、ビジネス上のやり取りが円滑になり、好印象を与えられるでしょう。

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事